神威に拾われました【銀魂】

３６話目 ページ39

噂の一件から二週間

神威との一件から1ヶ月


やっぱり神威とは何も無い

本当に神威と付き合ってるのか疑い始めた


変わったことといえば少し神威のスキンシップが増えて来た


しかしくすぐりなどの雰囲気のない物だ



春雨の仕事は


宇宙にいるか星で暴れてるかだ


自由時間は極々限られている




なんだか神威と付き合ってるという実感は正直ない



今日もまたいつの日かと同じように眠れなくて管制室のデッキで宇宙を眺めていた




『神威の考えてることはわかんないな』


戦いが好きで


大食い


自分のルールに従って生きている


一件、誰にも干渉されず自分勝手に生きているが


不器用ながら気遣いをしてくれる


人一倍努力していまの地位を確立している



そんな神威を尊敬しているし、


不安定な存在として心配もしていた



強い奴にしか興味がない思っていたが、私に対して特別な感情を持っている事に嬉しかったし戸惑いもした


神威の感情に応えられるかが不安だった


恋愛は初心者で未知の世界


正しいのか誤っているのかもわからない


不安


だけど応えたい気持ちは誰にも負けない


私は神威が好きなのだ


この気持ちに気づいたのは少し前だったが、いまやっと整理できた気がする



いつのまにか神威のことしか考えていなかった



「俺のどこがわからないの」

いつの日かと同じように話しかけてくる


今日は驚かなかった


『何もかも』

苦笑いしながら後ろを振り返る


神威はとても穏やかな顔をしていた


神威が横に座ったのを確認して聞きたいことを聞いてみた


『何考えてたの？』




神威はしばらく質問の意図を考えた




「何も考えないようにしてた」


神威の答えは予想外だった


『神威は1ヶ月前くらいに私のこと好きって言ってくれて嬉しかった。その後からいろいろ考えてみて、私もやっぱり神威のこと好きだって気づいた』


神威は少し驚いた顔をしていたが、嬉しそうな顔をしていた


『あの時ちゃんと返事できなくて私の気持ちを伝えようと思ってたんだけど、言うの遅れちゃった』


「まさかAから伝えてもらえたなんて嬉しいよ。1ヶ月耐えた甲斐があったかな」


耐えたって...？


「Aは究極の初心で鈍感だから、気持ちの整理できるまでしばらくは手ェ出さないって決めてたんだよ。だから何も考えないようにしてた。焦って手ェ出したらAに嫌われるからね」

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