第70話 ページ20
「なぁシッマ、何であんな事言い出したん？」
雨で濡れたアスファルトに日が影を伸ばす帰路で、ゾムがそう問いかけた。
「あー……いや最初はさー、何であいつだけ記憶無いんや！とか言ってたけどさー、やっぱりあいつ記憶あると思うねん。ってかお前らもAの反応気になっとったやんけ」
「そりゃ気になるでしょ！記憶が無かったら俺らAさんに変な人認定されるだけやし！」
「そんな事言ってエミさ〜ん。さっきの聞いてたで？�狢圓辰討泙垢�ら�瓩笋辰院�何かっこつけてんねん！」
「ええやんエミさぁん！！雰囲気出てたで！」
「何で笑うねん！！」
嘆く様に言葉を吐き出していたエーミールはゾムの発言に顔を赤くし、大声で笑う二人に挟まれながらまた声を荒らげた。
ひとしきり笑いはーっとコネシマが息を整えると、未だ顔の熱が引かないエーミールが疑問を口にする。
「コネシマさんは何でAさんが記憶を持ってると思ったんですか？」
今まで確信出来る様な行動はしていなかったはずだ。そう根拠を示しながら問えば、コネシマは考える様に目を上にやり口を開いた。
「何でって、俺らが記憶持っとるのにあいつだけ持ってへんとかおかしいやん」
けろりとした顔で常識を述べるかの様に発した言葉は単純で、いかにもコネシマらしい意見だった。
根拠にならないようで論理的に考えれば当たり前な事。大先生がよくシッマは論理派だ、と言っているのにひどく納得出来る考えだった。
「まぁ確かにそうやけど…ようそれで確信が持てたな」
そう感心する様な声を出すゾムを横目に見たコネシマは一度目を伏せ、真っ直ぐと前を見た。
「でもこれで分かったやろ、Aは記憶を持ってる。あの動揺は流石に俺でも分かるで」
ゾムとエーミールがコネシマに目を向けた。
幹部の中でも観察力は並のコネシマが気付いたのだ、当然二人も気付いていた。その事実に嬉しさが湧くと同時に一つの疑問。
「………でも何で、隠すんやろな」
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あまね(プロフ) - 夢主ぃぃぃぃ (11月24日 21時) (
レス) @page22 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 軍パロのこういうお話好きなのでこの作品に出会えて良かったです！これからも無理せず頑張ってください！！ (2023年1月30日 0時) (レス) @page22 id: 4521a77615 (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - このお話前にも見た事はありますが題名を忘れ見れなくなったので見つけれて良かったです！！お気に入り失礼致します (2021年5月18日 9時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年4月4日 13時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品大好きです！これからも応援しています！ (2021年4月4日 6時) (レス) id: 36e14b459a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちーず | 作成日時：2021年4月4日 0時
