第68話 ページ18
「軍は単純な身体能力重視だったので、運動が苦手なエーミールは勿論試験に落ち図書館などで知能を蓄えていったんです」
「ほんでたまたま図書館でグルッぺンとエーミールが意気投合して革命に加わった、っていう流れや」
二人はそうやって知り合ったのかのか…っていうかエミさんにそんな過去が……と前世でも知らなかった情報に思わずへぇ〜と声を上げる。
こんな形で仲間だった彼の過去を知るのは少し気が引けたがそれよりも好奇心が勝っていた。
その後も革命から建国までを武勇伝の様に話す彼らに私もいつの間にか真剣に耳を傾け、私が知らなかった経緯や仲間とどうなって知り合ったのかなど、事細かに知識として記憶していった。
「やから我国になった時の幹部はグルッペン含めて十二人やな！」
「後から入ったのが三人で最終的な人数は十五ですかね」
ゾムの言葉に補足したエーミールはこちらを見ると懐かしそうに眉を下げながら微笑んだ。その表情にまた少し罪悪感を抱き、そっとノートに目を落とす。
私も実は記憶があるんだよ。そう言えればどんなにいい事か。今すぐ皆に抱きついて、ごめんなさいと言えれば私も彼等もこんなに苦しむ事はないのに。
そう思っても言い出せないのは、前世の最期が一番強く頭に残っているから。あの状況を生み出したのは私だと罪の意識があるから。
…結局は向き合う事から逃げる事しか出来ないから。
次の話を聞こうと顔を上げるとコネシマと目が合い、彼はじっとこちらを見つめていた。懐かしさでも悲しさでもない、どこか探る様な鋭い視線に思わず固まり、目を逸らす事が出来なかった。
コネシマの一挙一動に動揺し、口を開くのをじっと見つめていた。
「…A、お前疑問に思わんか？」
「……何がですか…？」
「………何で俺らが資料にも載ってへん情報をこんなに詳しく知っとるのか」
あぁ、しまった
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あまね(プロフ) - 夢主ぃぃぃぃ (11月24日 21時) (
レス) @page22 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 軍パロのこういうお話好きなのでこの作品に出会えて良かったです！これからも無理せず頑張ってください！！ (2023年1月30日 0時) (レス) @page22 id: 4521a77615 (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - このお話前にも見た事はありますが題名を忘れ見れなくなったので見つけれて良かったです！！お気に入り失礼致します (2021年5月18日 9時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年4月4日 13時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品大好きです！これからも応援しています！ (2021年4月4日 6時) (レス) id: 36e14b459a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちーず | 作成日時：2021年4月4日 0時
