第67話 ページ17
「さっきも話した通り我国の始まりは革命やな。それを指揮して先導をとったのがグルッぺン・フューラーっていう男や」
「彼は当時王国軍の士官学校に在籍していました。国民皆そうでしたが彼も国のやり方に不満をもっていたんです。その中でも元々頭が良かったのとその頭の良さの活かし方をよく分かっていたので、自分が革命を起こして国を創るまでを頭で想像したんです」
何通りも、と補足にしては詳しすぎる説明に内心舌を巻きながら私も当時を思い返す。
頭に浮かんだのは革命軍の先頭に生き生きとした顔で立つグルッぺン。そしてその後ろをついて行く幹部になる数人と革命に参戦する多くの国民。
「グルッペンは人を惹きつけるカリスマ性？みたいなもん持ってたから、革命軍まとめ上げたのもある意味才能やな」
ゾムが感嘆しながらそう言ったのを見ると、コネシマは説明を続けた。
「まず最初は士官学校で二人の男を味方につけたんや。トントンとオスマンっていうんやけど、グルッペン含めたこの三人は我国でも重要役職に就く程優秀でグルッペンの描く革命の駒としても必要な役割やった」
「じゃあ、グルッペンさんはその二人と作戦を立てたりしたんですか？」
「いえ、作戦は主に二人で立ててました。グルッペンさんと外部の男、エーミールで。コネシマさんも言った通りトントンさん達はグルッペンさんの盤上で動く駒。彼の出す指示に意見を出しながらも従う戦友です」
……エミさんの口からエミさんの名前が出るの面白いな
そうなんですね、と相槌を打ちながらグルッペンとエーミールはどこで知り合ったのかを聞くとゾムが口を開いた。
「王国じゃ一定の年齢になったら士官学校に強制的に入学させられるんやけどな？入るのに試験を受けなあかんねん」
勝手に徴兵して試験に落ちた奴は用無しって事や、酷いやろ？
少し顔を顰めながらそう言うと私の隣で眉を下げたエーミールがそれで、と話し始めた。
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あまね(プロフ) - 夢主ぃぃぃぃ (11月24日 21時) (
レス) @page22 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - 軍パロのこういうお話好きなのでこの作品に出会えて良かったです！これからも無理せず頑張ってください！！ (2023年1月30日 0時) (レス) @page22 id: 4521a77615 (このIDを非表示/違反報告)
愛月咲良(プロフ) - このお話前にも見た事はありますが題名を忘れ見れなくなったので見つけれて良かったです！！お気に入り失礼致します (2021年5月18日 9時) (レス) id: 4a6d894003 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年4月4日 13時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
千菜(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品大好きです！これからも応援しています！ (2021年4月4日 6時) (レス) id: 36e14b459a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちーず | 作成日時：2021年4月4日 0時
