観覧車と彼女・3 ページ7
「先輩、本当は泣き虫なんですね……。意外です。」
「……」
「ねぇ先輩、顔をあげてもらってもいいですか?」
「……?」
なんだろう。俺が顔をあげると「そのままで」と松家は言い、顔を近づけ……。
気づいた時には、すでに松家は俺から少し離れ、にっこりと笑っていた。
唇には、ほんのりとあたたかく、優しい感覚が残っている。
「お前……。」
「私も好きですよ、先輩。絶対……私、絶対に先輩の元に帰ってきます。だから……私の事、待っててくれますか?」
「……分かった。」
俺が涙を拭きながら言うと、彼女は安心したような顔をして言った。
「私が戻ってきたら、付き合ってくれますか?」
「当たり前だろ。」
そして、月曜日。
彼女がもう、あの場所に現れる事はなかった。
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玉藻(プロフ) - 夜月さん» ありがとうございます! この子(沙織)は夜月さんがタイトルをお貸ししてくれたお陰で誕生したのですよ…!頑張って更新します! (2016年12月4日 0時) (レス) id: c08fbcb1de (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 玉藻さん» 許可ありがとうございますー!沙織ちゃんかわいいです……!続きも楽しみに待っております ´ω` )/ (2016年12月4日 0時) (レス) id: 5511e2a05d (このIDを非表示/違反報告)
玉藻(プロフ) - 夜月さん» 全然大丈夫です!ぜひお願いします!! (2016年12月4日 0時) (レス) id: c08fbcb1de (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - 参加ありがとうございます!よろしければホムペのほうにリンクさせていただきたいのですが、大丈夫でしょうか? (2016年12月4日 0時) (レス) id: 5511e2a05d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玉藻 | 作成日時:2016年12月3日 23時