宗像廉 △告白 �� ページ29
「はぁ…」
二人しかいないSOARAの共有ルームに俺のため息はやけに響いた。
望がため息に反応してこちらに顔を向ける。
「どしたの、廉?」
望に聞かれて俺はため息をついた張本人だと言うのに何も言えなかった。
俺が黙っていると望は思いついたように手をポンと叩き、言った。
「もしかして晴菜ちゃんのこと?」
《晴菜》という単語に俺の体と心臓は跳ねる。それを確認した望はニヤニヤしながらこちらに近づいてきた。
「廉、本当に晴菜ちゃんの事が好きだよね」
晴菜、とは俺達の一個下の後輩であり、月野社長の姪だ。
そして、望は俺が晴菜ちゃんに好意を寄せている事を知っている数少ない一人である。
「そうだね…」
望が俺の前にやってきた、そしてガッと肩を掴むと驚いてる俺に発破をかけた。
「明後日は卒業式なんだよ?好きなんだろ!今告白しないでどうする?!」
「雑だね…」
俺がそう言うと望は怒ったように頬を膨らませて言った。
「俺達が卒業した後に晴菜ちゃんが誰かに告白されちゃってもいいの?!」
望の言葉に胸が締め付けられる。俺は告白出来ないくせに嫉妬だけは一丁前にしてしまうみたいだ。
「それは…嫌だ」
「だろ?だったら今告白しないでどうするんだ?」
確かにそうだ、晴菜ちゃんは二年の中でも可愛い子だと思う。この機会を逃したら晴菜ちゃんに告白するどころか会えなくなってしまう。
「うん…告白、してみるよ」
俺がそう言うと望は嬉しそうに笑ってみせた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
春加星流(プロフ) - 奏音さん» はい。了解いたしました！一つ質問なのですが剣くんの妹で誰かと恋愛するという形なのでしょうか？それともただ剣くんの妹として可愛がられている方でしょうか？ (2017年11月28日 8時) (
レス) id: a8e2b72fb1 (このIDを非表示/違反報告)
奏音 - リクエストで、剣介君の妹のやつ書けますか？ (2017年11月25日 16時) (レス) id: 78c4449526 (このIDを非表示/違反報告)
一葉(プロフ) - 春加星流さん» 申し訳ありません！リクエストを編集してもよろしいでしょうか？守人の話を書いて頂けますか？ (2017年11月22日 19時) (レス) id: c41cc6cead (このIDを非表示/違反報告)
春加星流(プロフ) - 華麗琶さん» 遅れて本当に申し訳ありません……！大ちゃんこれでよろしかったでしょうか…？ (2017年11月22日 0時) (レス) id: a8e2b72fb1 (このIDを非表示/違反報告)
春加星流(プロフ) - やっと入れましたー不具合なのか全く入れなくて……また一週間後から更新再開します！！それはそうと、プロアニ最高ですね (2017年11月20日 15時) (レス) id: a8e2b72fb1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：春加星流 | 作成日時：2017年5月12日 4時
