八重樫剣介 △あなたの好きな人は誰? 剣介side ページ17
俺の好きな人は社長の姪だ。
晴菜に会ったのは俺単体の撮影現場でだった。
「一目惚れだったなぁ」
歩くたびに揺れる栗色の髪、見たものを全て包むような茶色の瞳。
全てが好きになった。
撮影が終わった瞬間にその子の元へ行った。
我ながらとても積極的だと思う。
それから仲良くなって、晴菜と会う度に好きなところが増えていった。
そんなことを考えながら撮影現場に向かった俺は女子か。
撮影現場に着いて思い出した。
今日は晴菜と撮影現場が被っているということに。
撮影には下心なしで挑みたいというのが望みだが、男の本能はひどいもので好きな子が隣にいると見てしまうらしい。
撮影中も晴菜を何度か見てしまった。
途中で晴菜が俺の視線に気がついたのか、俺の方へ顔を向けたからビックリして顔をそらした。
『どうしたの?』
「なんでもない」
『そっか』
ｱｱｱｱ何言ってんだ俺は。無愛想すぎだろ!!!
俺がずっとそんな調子だったからか、リテイクを貰ってしまった。
しかし幸いなことに俺と晴菜は次の仕事が無かった。
「晴菜、次の予定ないなら一緒に帰ろうぜ」
『いいよ』
よっしゃ。晴菜と一緒に帰れる。
そのことで俺の心はいっぱいになり、花びらが舞った。
せっかく一緒に帰れるというのに俺は一言も喋れすにいた。
しかも二人の間には50cmほどの間がある。
なんとかしてこの状況を抜け出そうとしたとき丁度人通りの少ないところに入った。
俺は一旦足を止めた。
何か話題を‥そう考えながら口を開くと思いがけない言葉が出た。
「晴菜はさ、好きな人とかいるの?」
は?心の俺が言った。
何を聞いているんだ俺は。気まずくなる話題No.1だろ、これ。
そう思っていると晴菜が口を開いた。
『……い、いるよ…』
そう言った晴菜の顔は赤く染まっていた。
可愛いと思う反面、晴菜にこの顔をさせているのは俺じゃないという嫉妬が湧き上がる。
「そっか」
そう言いながらこの気まずい状況を脱しようと足を動かし始めた。
『そういう剣介はさ、好きな人とかいるの?』
晴菜が言った。俺は驚いて足を止め、振り向いた。
晴菜の顔を見て思った。
今、言わなかったら晴菜は違う奴のところへ行ってしまう、と。
何を根拠に思ったかは分からないがそう思った。
俺は数秒で出したその答えを言おうと口を開けた。
俺の好きな子は晴菜だよ。
衛藤昂輝 △帰国子女な彼女 �、�←八重樫剣介 △あなたの好きな人は誰? 夢主side
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春加星流(プロフ) - 奏音さん» はい。了解いたしました！一つ質問なのですが剣くんの妹で誰かと恋愛するという形なのでしょうか？それともただ剣くんの妹として可愛がられている方でしょうか？ (2017年11月28日 8時) (
レス) id: a8e2b72fb1 (このIDを非表示/違反報告)
奏音 - リクエストで、剣介君の妹のやつ書けますか？ (2017年11月25日 16時) (レス) id: 78c4449526 (このIDを非表示/違反報告)
一葉(プロフ) - 春加星流さん» 申し訳ありません！リクエストを編集してもよろしいでしょうか？守人の話を書いて頂けますか？ (2017年11月22日 19時) (レス) id: c41cc6cead (このIDを非表示/違反報告)
春加星流(プロフ) - 華麗琶さん» 遅れて本当に申し訳ありません……！大ちゃんこれでよろしかったでしょうか…？ (2017年11月22日 0時) (レス) id: a8e2b72fb1 (このIDを非表示/違反報告)
春加星流(プロフ) - やっと入れましたー不具合なのか全く入れなくて……また一週間後から更新再開します！！それはそうと、プロアニ最高ですね (2017年11月20日 15時) (レス) id: a8e2b72fb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春加星流 | 作成日時：2017年5月12日 4時
