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翔平side
やましょーさんの帰りが明らかに遅い
スタッフさんに呼ばれてどこかに行ったが、そこから30分程は経っているだろう
あの人のことだからきっと話し合いがあったとしても綺麗にまとめてパパッと終わらせると思うし、さすがにこんなに時間はかからないはず
もしやましょーさんになんかあったら…?
そんな考えが頭に過ぎって冷や汗がでる
『陸さん、やましょーさんの帰り遅くないですか』
陸「それ思ったんだよね、電話しようと思ったけどここに置いてっちゃってるし……」
いつもやましょーさんと隣に座ってる陸さんに聞けば、同じことを思っていたらしく
陸 「翔平、探しに行こう」
『はい……』
陸 「ほら!泣きそうな顔しないの!彼氏でしょ君!」
バシッと俺の背中を叩いて、行くよ!って言われて楽屋を出る
幸いあと20分は休憩時間があるから組まなく探す
陸「絶対見つかるから大丈夫。」
『ありがとうございます、っ』
陸「俺はあのスタッフさんのこと聞いてみるから翔平は人通りが少なそうなとこ探してみて」
『はいっ!!』
陸さんと俺は逆方向に走りだす
一刻も早くやましょーさんを見つけ出さないとやばいかもしれない
でも1部屋1部屋丁寧に見ていくが、全然気配がない
そのとき陸さんから電話がきた
陸(やましょー危ないかもしれない)
『…どういうことですか』
陸(いまスタッフの方に聞いたら、やましょーのことそういう目で見てらしい。あと今何階?)
『3階です…』
陸(じゃあそこの階の1番奥にある会議室に行って)
『わかりました、ありがとうございます』
『っ、』
電話を切って急いで駆け出す
許さない、絶対許さない。俺のやましょーさんを襲うなんて一生許せない
長く、景色が変わらない廊下をひたすら走っていると奥の方からガタッと物音が聞こえる
翔平助けて…っ!
そこから聞こえたのは紛れもなく俺の恋人の声
鍵のかかった部屋のドアをこれでもかというくらいの力で蹴り倒す
そこには涙でぐちゃぐちゃのやましょーさんとさっき呼びにきた男がいて
その光景に怒りの感情が一気に込み上げてきて、男の顔面に向かって思いっきり拳を突きつけた
男は床に叩きつけられ、その隙に俺の恋人を抱き寄せる
『…おい、勝手に人の彼女に手ぇ出すんじゃねぇよ』
「しょへ…っ」
ス「やっと、叶ったのに、クソ!」
『お前に触れる資格はないから』
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倖結(プロフ) - falling into...のパスワードを教えて頂きたいです!🙏 (10月31日 21時) (レス) id: 6e4d351975 (このIDを非表示/違反報告)
悪微ぢゃん(プロフ) - コメント失礼致します!華楼妃様の書くお話がめちゃくちゃ好きで毎日繰り返し読んでます…!Twitterの方フォローさせて頂いたのですが、許可して頂けますでしょうか?m(__)m (2022年4月8日 1時) (レス) @page40 id: 03264a8bc6 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 了解です!Twitterフォロー失礼しますm(__)m (2021年6月17日 1時) (レス) id: da6213cbf3 (このIDを非表示/違反報告)
華楼妃(プロフ) - あさん» こちらこそリクエストありがとうございます!遅くなり申し訳ございません(>_<)Twitterにて陸さんsideを書こうかなと思っております……(^-^) (2021年6月17日 1時) (レス) id: 2a38bf0848 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - まこしょご最高でした!これからも続きとか書いてもらえたら嬉しいです…^^; (2021年6月16日 21時) (レス) id: da6213cbf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華楼妃 | 作成日時:2020年8月4日 0時