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しばらくの沈黙の後、学長はゆっくりと口を開いた。
「合格だ。呪術高専へようこそ」
『Yes!!
よかったー安心したー!』
「悟、寮を案内してやれ。それから諸々のセキュリティの説明もな」
「あ、その前に医務室に行こう。
さっき言ってた回復薬について硝子も含めて話を聞きたい」
『(硝子……?)
あー、りょーかい』
「回復薬?どういうことだ」
「詳しい話は医務室で。ほら早く行こう」
(そうだ、呪力コントロール訓練するために1つ呪骸をAに渡してほしい)
(ああ、それならこれをやる)
(かっ……かわいい……ありがとう組長!)
(学長だ)
__________
医務室に到着し硝子さんと顔を合わせる。クマが酷いが美人だ。
挨拶をしてから早速回復薬について説明を始める。
『私が持っている回復薬は2つ、そのうち1つはハナハッカエキスと言って、魔法で作られた薬…です。
様々な傷を素早く、そして安全に治せる。
ただしちょっと作るのが大変だし値段も高め。
でもその分効果は絶大で、私の友達は手がバラけた時にこの薬を塗って助かったし、あとは蛇に噛まれた傷とか火傷にも効く、便利な薬…です』
「(手がバラけたってどういうことだろう……)」
『2つ目はマートラップ触手液と言って、これも魔法で作られた薬。
これは主に切り傷やすり傷に効く。
ハナハッカエキスより作るのが簡単でさらに安い。
ただしあんまり大きな傷には対処しきれない可能性がある。
……ま、簡単に説明するとこんな感じです』
「その2つの薬は呪霊による傷でもちゃんと効くのか?」
『試したことはないけど…ですが、たぶん効く…と思います』
まあでもやってみなきゃわかんないよねー、と悟が言いかけた時、医務室のドアが開き男性が2人入ってきた。
「あれ、七海と猪野じゃん。
怪我するなんて珍しい。
けど、ちょうどいいところに来たね」
「ああ、2人に薬塗ってみて効果を見よう」
「皆さんお疲れ様です。ところで今どういった状況なんでしょうか」
「その薬は今出せるのか?」
『はい! あ、でもカバンのどこにしまったか……
まあいいや、
呪文を唱えるとぴょーんとウエストポーチから2つの薬が飛び出してくる。
それらをしっかりキャッチし、驚いた表情でこちらを見る人たちの方に向き直った。
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呪文紹介は次で!
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さん(プロフ) - coralさん» なので呪文の効く効かないだとかそういう細かい(?)所は目をつぶっていただけると幸いです。最後に、色々意見頂けて有難いのですが、今の所内容を変更する予定はありませんのでご理解頂けると嬉しいです。 (2021年3月21日 19時) (レス) id: 22b39d8ca2 (このIDを非表示/違反報告)
さん(プロフ) - coralさん» 爆破呪文は使っていますが消去呪文は使い方に迷ったので使わないことにしています。序盤でアバダケタブラを出したのは普通に温存とか全く考えていなかったからですね。二つの別の世界を無理矢理くっつけているので、私の力量ではどうにも矛盾が出来てしまいます。→ (2021年3月21日 19時) (レス) id: 22b39d8ca2 (このIDを非表示/違反報告)
coral(プロフ) - 自分の作品でもないのに長々と失礼致しました。 (2021年3月20日 23時) (レス) id: 76a1fad787 (このIDを非表示/違反報告)
coral(プロフ) - また、アバダケダブラはそもそも対生命体の呪文ですから、他の魔法が効かない設定であればアバダケダブラも通用しないのではないでしょうか。どちらかというと守護霊呪文で身を守る方が対呪霊には良いのではないかとも思います。 (2021年3月20日 23時) (レス) id: 76a1fad787 (このIDを非表示/違反報告)
coral(プロフ) - 呪力を込めて魔法を使っている、などとして爆破呪文や消失呪文を使わせたりはしないんでしょうか?アバダケダブラは最強の呪文みたいなものなので、序盤に出してしまうのではなく温存しておいた方がいいのではと思った次第です。 (2021年3月20日 23時) (レス) id: 76a1fad787 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さん | 作成日時:2021年1月4日 15時