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1階の奥まで着いたが、もうこの辺りには階級のつく呪霊はいないようだ。
「この辺は祓い終わったねー、あとは蠅頭ばっかりだ」
『ヨウトウ?』
「ああ、4級にも満たない呪霊のことね。
ほら、アレとかアレとか」
『あー、ちょくちょく人の肩とかにいるようなやつね。
あれなら武装解除の呪文で簡単に祓えそう
呪文を放つと蠅頭と呼ばれるやつはギャッと声を上げて吹っ飛んでいった。
姿が見えなくなったので、恐らくそのまま消えたのだろう。
『お、蠅頭はこれだけで消えるんだ』
「武装解除の呪文で吹っ飛ばせるんだね」
『うん、普通は相手の武器を飛ばす呪文なんだけど、力加減によっては相手ごと吹っ飛ばせる』
「へえ、面白いなあ。
……じゃ、次は2階に行こうか」
『はーい、あ、そうそう。もうひとつやりたい魔法があったんだった
この魔法は使えるのか微妙だったので、とりあえず蠅頭しかいない安全地帯?で使ってみる。
呪文を唱えると、杖から半透明で銀白色の九尾の狐が現れた。
うーん、やっぱり守護霊は美しい。
1番好きな魔法かもしれない。
かなり難しい魔法だったけど、習得して良かった。
「うわー、すごい綺麗。
これ、九尾の狐?」
『そうそう、九尾の狐。
めちゃくちゃ綺麗でしょ。
魔物とかを追い払ったりできるんだけど、呪霊には効くかなあ』
九尾の狐は、くるりと私と悟の周りを一周した後、近くをうろちょろしている蠅頭に近づき、パクリと食べた。
『おー、食べた食べた。
……………………食べたぁ!?!?』
__________
【呪文の紹介】
〈エクスペリアームス 武器よ去れ〉
武装解除の呪文。相手の武器を飛ばしたり、相手自身を飛ばしたりする。強さによっては相手を気絶させることも出来る。
〈エクスペクト・パトローナム 守護霊よ来たれ〉
守護霊を出す呪文。守護霊は人によって違い、半透明で銀白色の動物(魔法動物も含む)の姿をしている。
魔物を追い払ったり、伝言を届けたりすることが出来る。
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さん(プロフ) - coralさん» なので呪文の効く効かないだとかそういう細かい(?)所は目をつぶっていただけると幸いです。最後に、色々意見頂けて有難いのですが、今の所内容を変更する予定はありませんのでご理解頂けると嬉しいです。 (2021年3月21日 19時) (レス) id: 22b39d8ca2 (このIDを非表示/違反報告)
さん(プロフ) - coralさん» 爆破呪文は使っていますが消去呪文は使い方に迷ったので使わないことにしています。序盤でアバダケタブラを出したのは普通に温存とか全く考えていなかったからですね。二つの別の世界を無理矢理くっつけているので、私の力量ではどうにも矛盾が出来てしまいます。→ (2021年3月21日 19時) (レス) id: 22b39d8ca2 (このIDを非表示/違反報告)
coral(プロフ) - 自分の作品でもないのに長々と失礼致しました。 (2021年3月20日 23時) (レス) id: 76a1fad787 (このIDを非表示/違反報告)
coral(プロフ) - また、アバダケダブラはそもそも対生命体の呪文ですから、他の魔法が効かない設定であればアバダケダブラも通用しないのではないでしょうか。どちらかというと守護霊呪文で身を守る方が対呪霊には良いのではないかとも思います。 (2021年3月20日 23時) (レス) id: 76a1fad787 (このIDを非表示/違反報告)
coral(プロフ) - 呪力を込めて魔法を使っている、などとして爆破呪文や消失呪文を使わせたりはしないんでしょうか?アバダケダブラは最強の呪文みたいなものなので、序盤に出してしまうのではなく温存しておいた方がいいのではと思った次第です。 (2021年3月20日 23時) (レス) id: 76a1fad787 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さん | 作成日時:2021年1月4日 15時