マブと王女#1 ページ22
「Aちゃん、アズール監視大作戦だよ！」
「……はい？」
心のモヤが晴れたのも束の間、翌朝には別の友人が爆弾を落としていった。
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「次は…魔法薬学だな」
「先輩達と一緒ってのは覚えてんだけど…一体どこのクラスと一緒なんだっけ？」
＿『すみませんが、授業をサボるのは…』
そう奇妙な誘いを断り、ユウとグリムのいない3人の並びで廊下を歩く。
「よく平然としてられますね…」
そして、なかなか慣れない並びに思わずこぼした。
しかし彼らにこの言い方はまずかったらしい。
「！？っいや、あれはその…！」
「ぐっ…あー……」
明らかにぎこちなくなってしまった2人。
なんだなんだと呑気でいたのも束の間、(あ、)と思い当たる。
(メールの時に聞けたけど、こっちではまだだった…)
こっちの私は『なぜズルをしたのかわからず、不快に思っている』。
昨日のエース達の言いぶりだとそれには気づいてるだろうし、そんな中でさっきの「よく平然としてられるな」なんて言葉は……こわ。
「すみま「「ごめん！！」」…へ？」
「Aに頼りっぱがダサくて嫌でなんとかしようとしたらああなった！」
「エースに同じく！…Aに頼らなくても出来るところ、見せたいと思ったんだ…」
「そんな脅すつもりはなかった」と謝罪しようとすると、それを勢いよく遮ってそう続けたエースにデュース。
段々と尻すぼみになっていくのに、彼らが本当に罪悪感を感じていたのが伝わった。
「…わざわざ謝ってくださるなんて、本当に素敵な方達ですね」
「は？」「？」
「そもそも勉強なんて完全にプライベートの範囲
私を頼るのも頼らないのもお二人の自由
…なのに勝手に不機嫌になって雰囲気を悪くしてしまって、私こそ申し訳ありませんでした」
「別にAが謝る必要は、」
「それ言い始めたらキリないやつね！？もう素直に受け取っとこうぜ
…んの代わりにAも受け取れよ」
「な？」とエースが念を押す。
…うん、らしいな。
「にしても公私混同しなさそうなAがそこまで思ってくれてたとはな〜。オレら愛されてるってカンジ
？」
「…否定はしませんよ」
「えぇ！？あ、…そう？」
調子の良かった声が、裏返る。
大きく見開かれた目が、「マジで？」とでもいいたげに私を見つめた。
「マジですよ。私にとって特別な方ですから」
「…よく恥ずかしげもなく…」
「と、特別…」
「お前はウブすぎ！」
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のま(プロフ) - エーメさん» 素敵なコメントをありがとうございます…！そう言っていただけるととても嬉しいです！引き続き頑張って更新させていただきます！ (2021年1月9日 14時) (
レス) id: eb0df26a11 (このIDを非表示/違反報告)
エーメ(プロフ) - はじめまして！この小説すごく面白くて一気読みしてしまいました！これからも応援しています！更新も無理のないよう頑張ってください！ (2021年1月9日 0時) (レス) id: 30ed0185d7 (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます…！そう褒めていただいてとても嬉しいです！展開がわかりやすいように、と気をつけている部分も多かったので本当にとても嬉しい…！(語彙力が…)コメントありがとうございます！ (2020年9月17日 21時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 貴方様の夢小説を読みました。文章が繊細で、ストーリー展開が分かりやすかったです。 (2020年9月17日 18時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - マザーグースさん» あわわ、ありがとうございます…！地道に頑張らせていただきます！ (2020年8月12日 12時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年8月4日 13時
