#2 ページ42
〘Aへ
元気にしているか？期末試験が近づいていると聞くが、あまり根を詰めるなよ？…とは言っても、余計な心配かもしれないが〙
「……」
「Aのお兄さんってマジフトの時の？」
「多分手紙送るって言ってたし、そうじゃないかな？」
〘……さて、本題に入ろう
あの大会の日、「教える」と言ったことだ
過去にAが改心させて、大人しくしていた貴族達が居ただろう？…残念なことに、あくまでそれは“フリ”だった。奴らは何も変わっちゃいなかったんだ
加えて最近、何かを企み始めたようだ。さすがにAの方には手を出さないと思うが、気をつけるように〙
「……」
「とても兄からの手紙を喜ぶ、って感じじゃないよな…」
「…おーい、Aサーン。どんな事書いてあんの？」
「！ちょっ、」
いつの間にか距離を詰めていたエースが、ひょいと背後から私の手紙を覗き込む。慌てて隠すも「いーじゃん」とその姿勢を変える気配はない。
「プライバシーの侵害です、これ以上は怒りますよ！？」
「そんなに！？…あー悪かった、って」
「あ、」
ついに耐えきれなくなって声を荒らげると、やっと私から離れたエース。同時に少し肘がぶつかって、私の手から封筒が落ちた。
まだ中に入っていたのか、何枚か飛び出してしまっている。
「？これは…？」
「凄い…キラキラした人が沢山！」
「キラキラした人ぉ？」
それを拾い上げてくれた2人の言葉に、エースが首を傾げる。
…私もそう、エースと一緒にとぼけられたらどんなに良かったことか。
嫌な予感と心当たりで、便箋を裏返す。
＿＿まだ、兄からのメッセージは終わっていなかった。
〘追伸。レオナ王子も悪くは無いと思うが…
私達兄弟からも何人か紹介させてくれないか？
不自由な中になってしまうことに変わりはないが、せめてこの中でいい人を見つけて欲しい
私達はAの幸せを願っているよ〙
「…それこそ余計なお世話ですよ、お兄様…！！」
「これって…お見合い写真ってやつじゃ」
「お見合いぃ！？A、結婚するのか！？」
「結婚するなら金持ちと結婚してもっとツナ缶を買うんだゾ！！」
「やっとふて寝やめたと思ったらそれかよ」
「エース達がおかしなこと言ってるのが悪いんだゾ！それに、ツナ缶をなめんじゃねーんだゾ！」
「おかしなことじゃねえよ今度の期末の範囲だわ！！」
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のま(プロフ) - マザーグースさん» 続編にもコメントして頂きありがとうございます！、ほんとに嬉しくてモチベあがりました…！頑張ります！ (2020年8月12日 12時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース - この作品大好き…更新頑張ってくださいね。 (2020年8月10日 23時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - 桜雪さん» うああ、ほんと読んでくれてありがとう…！そこまで言って貰えるとほんと自信持てます、、更新頑張れる(*´ω`*) (2020年6月15日 8時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - どうしてこんな神作品今まで知らなかったのか激しく後悔したよのまちゃん。もう秒でお気に入りした、、、、、、設定も描写もはっきりしていてとっても好きです超面白かった、、！ (2020年6月15日 1時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - Aさん» う、あ嬉しすぎて語彙力が消失してますすみません…！そういったコメント頂けるだけで低評価とか吹っ飛ぶくらいです笑 本当にコメントありがとうございます。自信を持って、完結まで向かわせていただきます！ (2020年6月14日 7時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年5月28日 7時
