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そうカチャリ、と眼鏡を持ち上げて言ったかと思えば「少々お待ちください」と部屋を後にしたアズール先輩。
「……いったい、どうされたのでしょうか？」
「えぇ？グッピーちゃんにぶ」
「にぶっ……」
「…鈍い、といえばアズールもですけどね」
「「？」」
その発言に、私とフロイド先輩はジェイド先輩の方を見る。
それに軽く目を細め、顎に手を当てた状態で先輩は続けた。
「だってAさんが最近痛めたところ、といえば…」
そこで言葉を止めて、向かい合うように座っていたジェイド先輩がこっちに来る。何をするのかと疑問に思うも、私の背後に回ったのを見て次のアクションを察した。
スッと伸ばされた手に、私は体を前に倒して＿＿
「……いあっ！？」
「
(避けたつもりだったのに…！)
ぐっとピンポイントで押され、反射的に体が大きく跳ねて声がもれる。
「っ…もうわかりましたから離していただけませんか！？」
「…あぁ、すみません。つい」
Aさんの反応が面白くて
一瞬、かと思えば思ったよりも長いそれに、耐えきれなくなってマジカルペン片手に抗議すると、そんな言葉が返ってきた。…玩具を扱うような調子に、いい気はしない。
「ジェイド、悪趣味ぃ」
やり取りを見ていたフロイド先輩が、ケラケラと笑う。
それに「そう思うなら止めてくださいよ」と言おうとすれば、先に「フロイドにも理解していただけると思ったのですが…」とジェイド先輩が返していて、思わず頭を抱えたくなった。
「えぇ？なんで？」
「なんでも何も。貴方
「…あー。バレてたァ？」
にやり、と思いっきり口角を上げた先輩から、そのギザギザに尖った歯がのぞく。…思わず頭を抱えたくなった。
「そういや、グッピーちゃんさ」
「っわ、」
私の心情も露知らず、唐突に立ち上がったフロイド先輩が、その長い足で机をひょいと飛び越え、すぐ目の前まで距離を詰めてきた。…悪趣味なのは、やっぱりこの人もだ。
「トドと婚約したって、本当？」
「ﾋｯ」
そう悪態をついていられたのも、束の間。
目の笑ってないいい笑顔と急速に下がった温度に、ヒュッと喉が鳴る。
…そんな空気を纏ったのは、後ろの先輩も同じで。
「あぁ。そういえばそんな噂がありましたね
…して、その真偽はどうなんです？」
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のま(プロフ) - マザーグースさん» 続編にもコメントして頂きありがとうございます！、ほんとに嬉しくてモチベあがりました…！頑張ります！ (2020年8月12日 12時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース - この作品大好き…更新頑張ってくださいね。 (2020年8月10日 23時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - 桜雪さん» うああ、ほんと読んでくれてありがとう…！そこまで言って貰えるとほんと自信持てます、、更新頑張れる(*´ω`*) (2020年6月15日 8時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - どうしてこんな神作品今まで知らなかったのか激しく後悔したよのまちゃん。もう秒でお気に入りした、、、、、、設定も描写もはっきりしていてとっても好きです超面白かった、、！ (2020年6月15日 1時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - Aさん» う、あ嬉しすぎて語彙力が消失してますすみません…！そういったコメント頂けるだけで低評価とか吹っ飛ぶくらいです笑 本当にコメントありがとうございます。自信を持って、完結まで向かわせていただきます！ (2020年6月14日 7時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年5月28日 7時
