お目覚めプリンセス#1 ページ20
「………んっ…」
「あっ！Aが目ぇ覚ましたんだゾ！」
「っ！？」
目を開ければ、どアップのグリムさんが居た。
その距離の近さといい声の大きさといい、私を驚かせるには十分で、脳がすぐに覚醒する。
(確か…ユウさんを庇って…？)
待て、そのユウさんはどこにいるんだ
「あ、馬鹿。そんなに動いたら」
「いっ…！！」
勢いよく体を起こすと、右肩に激痛が走る。
(これしばらく使い物にならないんじゃ…！？)
いや、それよりもユウさんだ。
「ユ、ユウさんは…？」
「慌てなくても、すぐ隣に座ってる
疲れたのか寝てるけどな」
「Aが倒れてから、試合も見ずにずっとここにいたんだゾ」
「…そう、なんですか」
「相変わらず過保護だなー」
(なんとでも言ってくれ)
彼女はもう、私の立派な心の支えの1つ。
…それに大事な友人だ。
「別にいいじゃないですか…」
「凄かったよなー『ユウッ！！』って」
「そういえば、呼び捨てだった」
「「……」」
「……」
モジモジしながらこっちを見るデュースさんにエースさん。…その意図に気づかないほど、鈍感ではない。
(……ええい、)
「デュース、エース」
「！」「お、おう」
呼べば顔を真っ赤にした2人。
…なんだ、可愛いじゃないか。
「ふふ、可愛いですねぇ」
「うっせ！」
「いぅ！？」
「あ、ごめん」
見られるのが嫌だったのか、私の頭をぐいっと下に押したエースさ…エース。すぐに離してくれたけど、また走った激痛に後で確認するのが怖くなった。
(グ ロいのは…いただけません)
「…ところで今はどんな状況でしょうか」
「閉会式も終わって撤収作業。お前、なかなか起きなくて心配してたんだかんな」
「！そう、なんですか…」
その言葉に、今度は私が照れる番だった。
“心配”…昔は申し訳ないとしか思わなかったのに、今はなんだか嬉しく感じる面がある。
「すみません…でも、ありがとうございます」
「「んん゛っ！」」
ついにこらえきれなくて、ヘラりと笑う。
…気の所為じゃなければ悶える声が聞こえたが、そんな酷い顔だっただろうか。
……そう言えば、素に近い顔をする時はいつも馬鹿っぽいやらなんやら言われてるっけ。
(そんなによろしくないのか…)
「…どこが勝ったんですか？」
落ち込みたくなる事実から意識を逸らそうと、話題をマジフト大会のことに戻す。
「優勝はディアソムニア寮だ」
すると、今まで意識の蚊帳の外だった隣のベッドから聞き慣れた低音が聞こえた。
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のま(プロフ) - マザーグースさん» 続編にもコメントして頂きありがとうございます！、ほんとに嬉しくてモチベあがりました…！頑張ります！ (2020年8月12日 12時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース - この作品大好き…更新頑張ってくださいね。 (2020年8月10日 23時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - 桜雪さん» うああ、ほんと読んでくれてありがとう…！そこまで言って貰えるとほんと自信持てます、、更新頑張れる(*´ω`*) (2020年6月15日 8時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - どうしてこんな神作品今まで知らなかったのか激しく後悔したよのまちゃん。もう秒でお気に入りした、、、、、、設定も描写もはっきりしていてとっても好きです超面白かった、、！ (2020年6月15日 1時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - Aさん» う、あ嬉しすぎて語彙力が消失してますすみません…！そういったコメント頂けるだけで低評価とか吹っ飛ぶくらいです笑 本当にコメントありがとうございます。自信を持って、完結まで向かわせていただきます！ (2020年6月14日 7時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年5月28日 7時
