#3 ページ17
「くっそ、すばしっこい！」「おいおいマジかよ！」
『ここでA選手！前衛の妨害を掻い潜って1人、特攻です！！素晴らしい箒の乗りこなしだ！』
「言うだけあるじゃねえか…燃えてきた！」
「アクスさんアンタさっき勝手に動いて怒られてんスから、今勝手なことしないでくださいッスね」
「はぁー！？」
「軽口なんて叩いて余裕ですね」
「「あ゛っっ！！」」
「…ﾁｯ。ジャック、取られんじゃねえぞ」
「ッス」
ぐんぐんと速度を上げ、攻撃を避け続け、ついにジャックさんを目の前に捉える。
(サバナクローの人達はどうも火の魔法ばかり使う…
…なら、)
チラリと、後ろを確認する素振りをする。
それに、ジャックさんがつられた。
(今だ！！)
「っらああああ！！！」
「っ、わざとかよ！」「随分威勢が良くなったじゃねえか！！」
繰り出した風魔法が、レオナ先輩の防衛魔法で弾かれる。
＿＿ここまでは予想通り。
「んなっ！？」「やべっ！」「うわっ！」
弾かれた風魔法が、私に向かっていた火の軌道を逸らす。その内のいくつかが、ジャックさんの元へと向かった。
「…っ、がぁっ！」
「……よしっ、グリムさん！！！」
隙が出来たところをダメ押しの水魔法も使って、ディスクを奪う。再び猛スピードで上昇して比較的安全な空中に逃げ込み、後ろを振り向けば、目をランランと輝かせているグリムさんが居た。
「受け取ってくださいよ…それっ！！！」
「ふなっ！！」
(ナイスキャッチ！)
そのまま宙返りするようにして、ユウさん達に合流する。
『いやあ凄いプレーですね、A選手！
素晴らしい箒の乗りこなして防衛を1人で突破！見事ディスクを取り返しました！
しかし、あそこでシュートを決めずにロングパスをした真意は何なんでしょうか？』
『僕としてもわかりかねますね…』
(でしょうね…)
でも私は約束したんだ、グリムさんにチャンスを作るって。それに、私の勝手で手伝わなかったお詫びもしたかったし。
「おらおらおらーっ！大魔法士様のお通りなんだゾー！！」
『グリム選手！ディスクを受け取った勢いのまま、ゴールへとアプローチして…今！ゴォォォオル！！』
「ぐっふっふ、オレ様超超超目立ったんだゾ〜！」
「はいはい、ないっしゅー」
「A、あんなブンブン飛べたんだな…！」
「ブ…！！えぇ、レッスンを受けた中でも好きだったので、隠れて練習しましたの」
「………」
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のま(プロフ) - マザーグースさん» 続編にもコメントして頂きありがとうございます！、ほんとに嬉しくてモチベあがりました…！頑張ります！ (2020年8月12日 12時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース - この作品大好き…更新頑張ってくださいね。 (2020年8月10日 23時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - 桜雪さん» うああ、ほんと読んでくれてありがとう…！そこまで言って貰えるとほんと自信持てます、、更新頑張れる(*´ω`*) (2020年6月15日 8時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - どうしてこんな神作品今まで知らなかったのか激しく後悔したよのまちゃん。もう秒でお気に入りした、、、、、、設定も描写もはっきりしていてとっても好きです超面白かった、、！ (2020年6月15日 1時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - Aさん» う、あ嬉しすぎて語彙力が消失してますすみません…！そういったコメント頂けるだけで低評価とか吹っ飛ぶくらいです笑 本当にコメントありがとうございます。自信を持って、完結まで向かわせていただきます！ (2020年6月14日 7時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年5月28日 7時
