#2 ページ16
「行っけ行けー！行くんだゾー！」
先制は私達、オンボロ寮チーム。
箒に股がって、私は空中からサバナクローの妨害を弾いていた。
「シシシッ！なかなかやるッスね〜Aちゃん
王女サマが動き回れるイメージなかったんスけど？」
「偏見はよくありません、よっ！」
「うっわ、容赦ねー！」
同じく箒に乗って妨害してくるラギー先輩に、えいっと弾いた魔法を向ける。先輩はケラケラ笑いながらそれをかわして、再びグリムさん向かって魔法の火球を出した。
「ふなっ！？」
「ちょっ、ビビるなグリム！」
エースさんがそれを弾くも、怯んだグリムさんによって隙が出来る。
「＿＿＿『
「！」「しゅ、瞬間移動したんだゾ！？」
「ガラガラでよく“視えた”わ。油断し過ぎなんだ…よっ！」
『今日初得点は、サバナクロー、アクス・ゲーパルト選手です！持ち前のスピードとパワーでディスクを奪い、スーパーロングシュートを決めましたァーッ！！』
『いや〜、最初から飛ばしてますねアクス選手』
(あの詠唱…ユニーク魔法か)
後気になるのは先輩の発言、「よく“視えた”」。
(視界に写った場所にしか、瞬間移動が出来ない…とか？)
「(だとしたらあの人、とんでもないヒント置いてったぞ…)エースさん、デュースさん、もう少しグリムさんに密着出来ますか？」
「はいよ」「任せろ」
私も低空飛行に切り替える。
(これで、さっきみたいに取られることはない)
「いっひっひっ。イキイキしてるねぇA」
「そんなに、ですか？」
「ウンウン、それにいい指示だ」
「…ありがとうございます」
グリムさんによって選抜された、ゴーストさん2人がぐっと親指を立てて言う。
(そんな風に言われると、照れるな…)
「ユウ！A！オレ様もあんな風にシュート決めたいんだゾ！！」
アクス先輩に感化されたのか、グリムさんがそう駄々をこねる。彼は今回の立役者でもあるし、叶えてあげたいとは思うけど…ディスクはサバナクロー、ジャックさんの元にある。
「……チャンスは作ります。任せましたよ」
(失敗して醜態は、許されない)
箒の柄を握る手に、力が入る。
それでも重心を低くして、私は猛スピードでサバナクロー寮に突っ込んだ。
「！？正気か！？」
「おい、突破されるな！妨害しろ！」
本陣に近づいてるのもあって、物凄い妨害の数だ。
(…でも関係ない)
独学だけど、飛行術は得意な方なんだ。
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のま(プロフ) - マザーグースさん» 続編にもコメントして頂きありがとうございます！、ほんとに嬉しくてモチベあがりました…！頑張ります！ (2020年8月12日 12時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース - この作品大好き…更新頑張ってくださいね。 (2020年8月10日 23時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - 桜雪さん» うああ、ほんと読んでくれてありがとう…！そこまで言って貰えるとほんと自信持てます、、更新頑張れる(*´ω`*) (2020年6月15日 8時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - どうしてこんな神作品今まで知らなかったのか激しく後悔したよのまちゃん。もう秒でお気に入りした、、、、、、設定も描写もはっきりしていてとっても好きです超面白かった、、！ (2020年6月15日 1時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - Aさん» う、あ嬉しすぎて語彙力が消失してますすみません…！そういったコメント頂けるだけで低評価とか吹っ飛ぶくらいです笑 本当にコメントありがとうございます。自信を持って、完結まで向かわせていただきます！ (2020年6月14日 7時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年5月28日 7時
