#2 ページ13
「対戦相手がいねぇなら、俺たちサバナクローが相手になるぜ」
「！サバナクローが、ですか？」
ジャックさんからの思わぬ提案に反射的に聞き返すと、「教師チームが相手なんて、ママゴト丸出しだろうがよ」と頭をかき、目を逸らしながら彼は言った。
(…なるほど)
その既視感のある素振りに、頬が緩む。
「なーんだ。お前案外良い奴じゃん♪」
「やっぱり、素直じゃないのですね」
「か、勘違いすんじゃねぇ
借りをさっさとチャラにしちまいたいだけだ！
…いいだろ。先輩方」
(あ、また話変えた)
「はぁ〜。ただでさえヘトヘトだっつーのにもう1試合増やそうってか。ジャックくん、鬼ッスねぇ……」
「あ"〜。もう面倒くせぇ
纏めてかかってこいよ、草食動物ども
エキシビジョンつっても、接待試合はしてやらねぇからな。覚悟しておけ」
一見、気だるそうに提案を承諾したように見えるレオナ先輩。しかし、その口角を上げて不敵に笑っているのを見るに、試合は本気でやってくれるんだろう。
「ホッ…良かった
またトレイン先生に3時間ほど小言を言われるところでした
さて、ユウくんチームは助っ人を含め5名。あと2名選手を集めれば試合が出来ますよ！」
「オイ、足りてねーじゃねーか！」
明るい調子で言った学園長に、グリムさんがそう噛み付く。
それをどうどう、とたしなめていると「あ、」とユウさんが声を漏らした。
「寮にいると言えば…」
「…あっ！そうか！
寮生って、寮に住んでるヤツのことなんだゾ？」
「平たく言えば、そうなるんですかね？
だとしたら…」
「オンボロ寮にはオレ様達3人以外にも住んでるじゃねーか！」
「ゴースト達が！」
名案だ！とハイタッチを決めた私達に対して、学園長は「えぇっ！？」と驚嘆の声を上げる。
「ゴーストのみなさんを選手に登録するってことですか！？」
「昔は強い選手だったって言ってたヤツもいるし、うってつけなんだゾ！
オレ様、呼んで来る！きゃっほーい！
テレビに出られるんだゾ〜！」
よほど嬉しいのか、そう言って走り去ったグリムさんは、今まで見たことないほど早かった。
(ゴーストさんは全員で3人だから…揉めないといいけど)
「では早速試合会場へ……っと、その前に
みなさん、足元に黒い石のような物が落ちていませんか？」
「黒い、石…？」
そう言われて確認する一方で、どうも黒い石の単語が引っかかる。
(…どうしてだろ)
「…見当たらないなら結構です
さあ、コロシアムへ急ぎましょう」
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のま(プロフ) - マザーグースさん» 続編にもコメントして頂きありがとうございます！、ほんとに嬉しくてモチベあがりました…！頑張ります！ (2020年8月12日 12時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
マザーグース - この作品大好き…更新頑張ってくださいね。 (2020年8月10日 23時) (レス) id: 446891bd7a (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - 桜雪さん» うああ、ほんと読んでくれてありがとう…！そこまで言って貰えるとほんと自信持てます、、更新頑張れる(*´ω`*) (2020年6月15日 8時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - どうしてこんな神作品今まで知らなかったのか激しく後悔したよのまちゃん。もう秒でお気に入りした、、、、、、設定も描写もはっきりしていてとっても好きです超面白かった、、！ (2020年6月15日 1時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - Aさん» う、あ嬉しすぎて語彙力が消失してますすみません…！そういったコメント頂けるだけで低評価とか吹っ飛ぶくらいです笑 本当にコメントありがとうございます。自信を持って、完結まで向かわせていただきます！ (2020年6月14日 7時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年5月28日 7時
