#2 ページ17
「そのハーブ…“ノール”だっけか？
おそらく、『ドライの状態かつ、女が匂いをつけてるとき』に『相手を一部の獣人に限定』して“惚れ薬”に近いモンになる」
「惚れ…！？……して、その『条件』の根拠はなんなんですか？」
色々驚かされたが、取り敢えず違法薬 物のような依存性のある物じゃなくてよかった。
それに、ドライの状態のみならば実害も出ていないとみていいだろう。
このハーブの加工法が発明されたのは今年のこと。在庫の問題もあって、国外での取引はアズール先輩達が初めてだったりする。
(となると気がかりなのは国内のことだけど…
近隣に獣人の国はないし、国内にもいないから、国民が持ち出してない限り大丈夫ね)
「1、ドライの状態だとわかった根拠。ヴィルの香水
2、女が匂いつけてるときと判断した根拠。俺がつけてても誰も反応しねえ…が、お前だと反応してる奴がいた」
そこまで言ったところでレオナ先輩は言葉を切り、「よかったなぁ、護衛がいて」と嫌味に笑う。
「護衛なんてつけた覚えはありませんが」
「あ？いつもひっついてる男いんだろ」
「アイツらが威嚇してるんだぜ？」とまた笑いながら言うのに、私は首を傾げることしかできない。
(いつも一緒…となるとデュースさん達のことだと思うけど、威嚇してるそぶりなんか全く…)
「はっ、気づいてねえのか」
「き、気づいてますわ。友人の変化に気づくのは、当然です」
「“友人”ねぇ……まぁ、いい。話戻すぞ
その3、一部の獣人にしか効かない根拠。俺とアクスは効いて、ラギーは効かねぇ」
「…はい？」
(今、レオナ先輩は効いてるって言った…？)
思わず聞き返せば、めんどくさそうにレオナ先輩は口を開く。
「その4、惚れ薬だとわかった根拠
…俺はその手の薬にはある程度慣らされてる」
「…なるほど」
…王族などの身分であれば、そういった耐性を求められるのは各国共通らしい。
レオナ先輩の言葉に、嫌な過去を思い出して顔が歪みそうになる。
「…いや、待ってください。それじゃあ、初めて会った時からわかってたってことですか！？」
意識を逸らそうと情報を整理していれば、その衝撃の事実に気づく。驚きのままに声をあげれば、レオナ先輩は「あぁ」と平然と答えた。
「なら、もっと早く言ってくれたっていいじゃないですか！」
「…恨むなら俺の召使いを恨むんだな」
「…」
揶揄うように笑っていたのが一変、真顔になって呟いたレオナ先輩に、私は何も言えなかった。
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のま(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます…！その通りです。見事に誤字していました泣細かい所まで見て下さりありがとうございますm(_ _)m (2021年1月9日 8時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 31ページ 大丈夫だよジャック、、、の後にくるのは夢主の名前ではないのでしょうか?? (2021年1月9日 7時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - 月華姫さん» コメントありがとうございます( ´ ` *)グッピーちゃん呼び、一応理由があってどこかで明かすかもしれませんので楽しみにしていてください笑応援嬉しいです！応えられるように頑張ります！ (2020年5月23日 15時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - フロイドが何故夢主ちゃんをグッピーちゃんと呼ぶのか気になりながら更新楽しみにしていますっ♪此れからも応援していますっ(｀・∀・´)bではまたっ♪ (2020年5月23日 15時) (レス) id: 4f61ef1df2 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - keronefiさん» うっコメントありがてえです…課題に追われて死にそうですが、更新も頑張ります！ (2020年5月13日 23時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年5月7日 17時
