#2 ページ45
「そーか、そーか
お前らはまだ望みあるんだよなぁ
オレは結局、選抜選手に選ばれなかった…」
「同じく……」
2人が揃って肩を落とす。
日頃見ない、なかなかの落ち込みぶりだ。
「来年があるよ」
「今年は先輩達を応援しましょう」
「…あぁ、そうだな
僕たちには今日大事な仕事がある
気を引き締めよう」
「そーね。オレらはそっちを頑張りますか」
それが慣れなくてユウさんと一緒に励ませば、暗い表情を一変させ、不敵に笑って言った2人。
(相変わらず切り替えが早いな)なんて思っていると、「あのたこ焼きってなんなんだゾ？食べたい！」とグリムさんが、ついに駄々をこね始めた。
「あーとーで！ほら、行くぞ！」
「そうだね、そろそろ行こっか
…Aちゃんはどうする？」
そんなグリムさんを止めたエースさんの言葉に、ユウさんが同調して聞く。
(この結末を、自分の目で見ておきたいのはあるし…)
(…最近見る、あの夢も気がかりだ)
「…影から見守っています」
「わかった！なら途中まで一緒に行こー！」
「えぇ、一緒に行きましょう」
『えー……ゴホン。ナイトレイブンカレッジ寮対抗マジカルシフト大会へご来場のみなさま
大変長らくお待たせいたしました。いよいよ選手の入場です！』
「！(もう、そんな時間か…)」
アナウンスに、歓声が沸く。
(…変わらないな)
その一方で私は、幼い頃に来た時と変わらないそれに、不思議な気持ちになっていた。
(あの頃の私と今では、こんなに変わったのに…)
『まずは去年の優勝寮！3連覇なるか？
君臨する閃光！ディア〜〜〜ソムニアアァ〜〜〜〜！！！』
再び、歓声が沸く。
「何ぼーっとしてんだよ
行くぞっ」
「！」
(……)
ぐいっとエースさんが私の腕を掴んで引いた。
いつもなら「やめてください」と言ったところだけど、それすらも忘れて、その光景を見てしまう。
「？…大丈夫か？」
「…えぇ、少し圧倒されてしまっただけですわ」
「あー、確かにわかるわ」
それがいけなかったんだろう、心配させてしまった。
「だから大丈夫ですよ」
「……やだね、離さない」
「！？」
(いつもはすぐに離してくれるのに…)
驚いて顔を見ると、いつものヘラヘラとした感じはなくて。
「今のお前、どっか行っちまいそうだから、掴んどく」
＿でも、それは一瞬で。
なんなら手ぇ繋ぐ？
そうすぐに茶化して、いつもの調子に戻る。
(…ありがとう)
そんな彼に、酷く救われてしまった。
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のま(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます…！その通りです。見事に誤字していました泣細かい所まで見て下さりありがとうございますm(_ _)m (2021年1月9日 8時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 31ページ 大丈夫だよジャック、、、の後にくるのは夢主の名前ではないのでしょうか?? (2021年1月9日 7時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - 月華姫さん» コメントありがとうございます( ´ ` *)グッピーちゃん呼び、一応理由があってどこかで明かすかもしれませんので楽しみにしていてください笑応援嬉しいです！応えられるように頑張ります！ (2020年5月23日 15時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - フロイドが何故夢主ちゃんをグッピーちゃんと呼ぶのか気になりながら更新楽しみにしていますっ♪此れからも応援していますっ(｀・∀・´)bではまたっ♪ (2020年5月23日 15時) (レス) id: 4f61ef1df2 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - keronefiさん» うっコメントありがてえです…課題に追われて死にそうですが、更新も頑張ります！ (2020年5月13日 23時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年5月7日 17時
