パーティへ#1 ページ5
『私のバラをよくも汚したね。さあ覚悟をおし！』
(＿また、夢？)
昨日も見た、あの赤とモノクロの世界だ。
(この人って、ハートの女王じゃ…)
『女王様どうぞお助けを。悪いのはあいつで、』
『私のせいじゃない、エースのせいです！』
『お前かね』
『いえ、2です』
『2の仕業？』
『違います！3です！』
『もうやめ！3人の首をはねよ！』
少女を庇ったトランプ兵を含めた3人が、冷やかしの中、他のトランプ兵に引きずられていく。
『ふふん♪』
(！)
女王が、得意げに鼻を鳴らすのが見えた。
(これが…王としての正しい行いなの？)
『色を間違えたんじゃ首をはねられてもしかたない』
『赤と白を間違えるなんて、とんでもないことだ』
(その程度のことで、人を罰してしまうの？)
それじゃあ、いつか民は＿＿＿
＿＿
＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
「……確か、ユウさんも見ているんだっけ」
あの不思議な夢から覚めると、もう見なれたオンボロの天井が目に入る。
身支度を整えながら、あの夢について考えていればユウさんも見ているようなことを言ってたな、と思い出した。
「でも、今日がパーティなんですよね…」
なら、別日にしよう
「A、起きてるか？」
「はい、今出ますわ」
丁度デュースさんが呼びに来てくれた。
(…あれ、)
ドアを開けて廊下に出たところで、なんだか下から音が聞こえるのに気づく。
(この感じ、また来訪者かしら)
「デュースさん、なんだか下が」
「あぁ、行こう」
「あ、おはようAちゃん！」
「おっはよー！昨日のお泊まり会は楽しかった？」
「おはようございます」
「ふぁ〜…ケイト先輩おはよーございまーす」
(2人とも、朝から元気だ…)
対してエースさんは眠そうにあくびをしながらこちらにやってきた。
(うん…それが普通だよね)
「トランプならしましたよ」
「グリムがルールを知らなくてババ抜きになったけどな」
「全然勝てなかったんだゾー！！」
「グリムは顔に出すぎなんだよ」
そんなたわいもない話をしていると、「それじゃあ」とケイト先輩が切り出した。
「昨日作ったタルト持ってリドルくんに謝りにいこっか…っつか、昨日のトラブルで今人手が足りてないから急いで来て欲しいんだよね」
「昨日の、トラブル…？」
「オレたちじゃねえよ」
「何もしてないんだゾ！」
「うん、エースちゃん達は何もしてないよ
完全にこっちの話
じゃあ『なんでもない日』のパーティに向けて、れっつらごー！」
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遙(プロフ) - ちぇよちゃのえくぼさん» ありがとうございます…！朝からテンション上がりまくりです笑これからもよろしくお願いします！ (2020年5月11日 8時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇよちゃのえくぼ - 面白いです! (2020年5月11日 0時) (レス) id: aef3ed9d84 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - むうまさん» コメントが、来てる…？？お祝いありがとうございます！これからも頑張らせていただきます！！( ´ ` *) (2020年5月4日 11時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
むうま - 遅くなりましたが、続編おめでとうございます！！更新頑張ってください！！ (2020年5月4日 11時) (レス) id: 0f25994282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月23日 9時
