止めるはトランプ兵#1 ページ21
「ああ、なんてことだ！
私がついていながら、生徒をオーバーブロットさせてしまうなんて！」
「オーバーブロットってなんなんだゾ！？」
「グリムさん、気になる気持ちも分かりますが後にしてください。命が関わる事態なんです」
「命ぃぃぃ！！？？」
学園長の指示で、私達は他の先生と寮長に応援を要請するように言われる。
(でもそれじゃ…きっと、間に合わないのに！)
「だらあああ！くらえ！！！」
「「えっ！？」」
「いでよ！大釜！」
「ふな゛〜〜〜〜〜っ！！」
(…いつも、迷いを断ち切ってくれるね)
「魔力増強っ…！さぁ、頑張ってください。お三方」
「お、さんきゅ」
「ちょちょちょ、お前ら何やってんの！？」
「アイツ、あのままじゃ大変なことになっちまうんだゾ」
「さすがにそこまでいくと目覚めが悪い。それに……」
「まだ「ボクが間違ってました、ごめんなさい」って言わせてねーし！」
「時間がないですし」
(エースさん、そこにこだわってあんな言ってたのね…)
想像以上に根に持つタイプというか…
(まぁ、そんな事はいい)
「…お前たち…わかった！
少しの時間なら俺がリドルの魔法を上書きできる。その間に頼む！」
(トレイ先輩が味方についた！)
四人よりかは勝機が見えてくる。
それでも危険なのに変わりはない。
学園長とケイト先輩は、どうしても私達を止めたいようだった。
…かと言って、私達が止まるはずもない。
「あいつを失うわけにはいかない。俺は…
あいつに伝えなきゃいけないことがあるから」
「腹括っていきましょう！」
「…あ〜、くそっ！わかりましたよ
こういうの柄じゃないんですけどねー、ホント！」
「ああもう…生徒を避難させたら私もすぐに戻りますから！
それまで耐えてください！」
折れたのは、先生達だった。
「ホント…Aちゃんってこんなアクティブだったの？」
「…変わりたい、んだと思います」
ケイト先輩が、隣でマジカルペンを構えながら聞く。
いつもより低い声のトーンに、落ち着いた調子。
そんな別人みたいな変わりように驚きつつも、答えた。
「…ん〜…頼むから、アイツらみたいにはならないでね？」
「ふふっ…わかりました」
アイツら、と言ってデュースさん達を指したケイト先輩。
その中にはさりげなくリドル先輩も含まれていて、思わず笑ってしまった。
「どいつもこいつもいい度胸がおありだね…
みんなまとめて、首をはねてやる！」
「いくぞ！
＿＿ドゥードゥル・スート！」
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遙(プロフ) - ちぇよちゃのえくぼさん» ありがとうございます…！朝からテンション上がりまくりです笑これからもよろしくお願いします！ (2020年5月11日 8時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇよちゃのえくぼ - 面白いです! (2020年5月11日 0時) (レス) id: aef3ed9d84 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - むうまさん» コメントが、来てる…？？お祝いありがとうございます！これからも頑張らせていただきます！！( ´ ` *) (2020年5月4日 11時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
むうま - 遅くなりましたが、続編おめでとうございます！！更新頑張ってください！！ (2020年5月4日 11時) (レス) id: 0f25994282 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月23日 9時
