ユーリの双子の妹と。【ユーリ!!! on ICE】

ヴィクトルとの再会 ページ24

「はぁー、ピンピンしてんじゃねぇかヴィクトル！」



大きく息を吸って叫ぶユーリ。





「ん？ユーリー！A！来てたのか！よくヤコフが許したな！何か用か？」




変わらないヴィーチャの声、笑顔。




しばらく会ってないだけなのにこんなに寂しくなるなんて思ってなかった。




気づいたらブーツだったことも忘れてリンクに向かって駆け出していた。




日本の勇利の「ちょっと！」と慌てた、心配したような声も耳に届かない。




転びそうになった私を「……っと」とヴィーチャが支えてくれた。



「Aはこんなにおてんば姫だったかな？」



苦笑して言うヴィーチャに涙が止まらない。



「ヴぃーちゃぁ……」



「泣かれるのは苦手なんだ…どう慰めたらいいか分からない。ごめんね、A。急に居なくなって。」




「ほんとだよ！心配したんだから…それに」



「それに？」ヴィーチャが目線を合わせて私の頭を撫でながら促す。



「さびしかった…こんなびっくりは求めてない…」




「寂しい思いをさせてごめん。キス……したところでAは泣き止んではくれないんだろ？今日はいっぱい話そう。日本にいる間は言うことを聞いてあげる。それでどう？」




「うん……いいよ」涙を拭って答えるとヴィーチャは笑ってくれた。




チラリとユーリの方に目をやるとなにやらすごい顔だ。



そういえば約束守ってもらいに来たんだった……これはまた覚えてないパターンじゃ……いやそんなまさか…



「その顔は、あれか俺はまたなにか約束忘れてるってことかな？」





覚えてなかったー！！！

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)

←来シーズン用のプログラム

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す