スケート場へ ページ21
｢ん、どこだここ。ヴィクトール！｣
だから叫ぶのやめてっていってるでしょ……じとっとした目でユーリを見つめると、近くにいたご老人がこちらを見て
｢おや、ヴィクトルのファン？あのお城の下にスケート場があるから行ってみな。｣
と声をかけてくれた。日本って親切な国だなぁ……
教えて貰ったスケート場に向かうと何やら人だかりが。
三つ子…かな。似たような子供３人が人だかりの前に立ち、叫んでいる。
「貸切で非公開練習だからー！」
「帰って帰って」
「あ、ちょっと勝手に入らないで」
人だかりの中をさも当たり前のように突き進むユーリに慌ててトランクを引っ張り追いかける。
三つ子に言われた一言に対して「は？」とガチ切れしている。
小さい子には優しくしようねユーリ。
「ユーリプリセツキー！とAプリセツカヤ！」
顔を見て叫ばれた……どうやらこの子達は私たちのことを知ってるらしい。スケート好きなのかな……？
「世界ジュニア優勝の？」
「あの双子か？」
…うう、余計騒ぎ大きくなってない？
人だかりから身を隠すようにユーリの背中にくっつく。
チラッとこちら見たが、あまり気に止めていないようだ。よし、大丈夫。
「ここにヴィクトルいるんだろ」
「どうぞどうぞ」
ワオ……この三つ子息きぴったり……すごい。
私こんなに揃わないよ似てるの見た目だけだよバラバラだよ。
そんな関心をしていると日本のユウリが来た。
「ついたー、きっつ」
「勇利！」
「聞いてよ、体脂肪去年のグランプリファイナル前まで戻したよ。これでやっとヴィクトルに滑る許可もらえる。」
そんなことを言っているユウリに向かって容赦ないユーリの蹴りが飛ぶ。うわ……痛そう。
「え、痛った！」
「全部お前のせいだ、俺達にあやまれ。」
「なんでここに！？そしてめちゃくちゃ怒ってるの何故！？俺達って……」
sorry！と叫びながらこちらを見るユウリ。
｢は、hello……？｣
お忘れかもしれないが私は人見知りである。色々な意味で引きつった精一杯の笑顔を向けた。
この初めての対面の時「日本の勇利とロシアのユーリがそろった！これってあれ行けるんじゃない？ニッ」裏で三つ子がこんなこと話してただなんて私は知らない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のあ - 続きが気になって仕方ない(´；ω；｀)お忙しいでしょうが、気が向いたら是非お願いします！！ヽ(*´∀｀)ノ (2017年11月17日 7時) (
レス) id: 48888e848b (このIDを非表示/違反報告)
珠緒(プロフ) - とっても面白いので、是非更新してください！！続きが気になります( *´艸`) (2017年10月23日 0時) (レス) id: 9c0399573c (このIDを非表示/違反報告)
mp(プロフ) - 面白いのでぜひ書いてくださると嬉しいです！お願いします、、、夢小説が減っていってる中面白い作品に出会うことも少なくなってきているので続けてほしいです、、 (2017年9月23日 17時) (レス) id: d091066b14 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - ユーリが可愛いですね！読んでてニヤニヤしちゃいます笑続き楽しみデス！頑張って下さい (2017年8月8日 15時) (レス) id: 3f6501f6f7 (このIDを非表示/違反報告)
サンタ信じてる人 - とってもおもしろいので更新楽しみに待ってます!! (2017年3月26日 14時) (レス) id: 5cc0dbb5f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：澪 | 作成日時：2016年11月20日 4時
