ユーリの双子の妹と。【ユーリ!!! on ICE】

手がかり ページ16

ヴィーチャがここからいなくなって、ユーリに慰めてもらってから数日経った。



あんなに優しかったユーリはいつぶりだろう。



あの後は練習に身が入らなくて、ヤコフにも「帰ってしばらく休め」と言われてしまった。



日本に行こうにも日本のどこにいるのかわからない。いつもヴィーチャが居るのが当たり前だった。


急に居なくなって、わけわかんない。それに私とユーリとの約束も忘れてるし。


まぁ忘れっぽいのは嫌っていうほど知ってるけど。



寂しいより今は腹が立ってしかたない。


ブランケットを顔まで被り、ベッドで小さくなる。


ユーリも練習には行ってないらしい。隣の部屋から物音がする。


ため息を吐きつつ寝返りを打つと、ユーリの部屋からなにやら声が。



ベッドからでて、「ユーリ？」と声をかけ、部屋の中を除く。うわベッドの上汚い…。



ユーリは私の声に気づいていないようで



「長谷津castle？忍者にでもなるつもりか？
やっとみつけた。待ってろよヴィクトル。」端末を見ながら呟いている。


ヴィクトル…ヴィーチャ？ユーリの部屋に入り、ベッドに近づく。


「びっくりさせるんじゃねぇよ！」飛び起きながら言われた。



「そんなにびっくりすることでもないでしょ、何かあったの……？」


「ああ、ヴィクトルの居場所がわかった。A荷物纏めろ、日本に行くぞ」



ここにきて急展開。




「そうこなくっちゃ」




ごめんねヤコフ！

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