ユーリの双子の妹と。【ユーリ!!! on ICE】

完コピ ページ13

世界ジュニア、そしてグランプリファイナルから時間が経った。




今私達はヤコフに指導してもらいながら来シーズンのシニアデビューに向けて練習を重ねているところ。




四回転も許されるようになって、ユーリも相変わらず練習嫌いではあるけど、前よりは練習に身が入っているように思える。




とある日の練習中、「馬鹿かあの日本の勇利」練習をサボっているユーリが端末を見ながらなにやら呟いている。




横から覗いてみるとグランプリファイナルの日、ヴィクトルの記念写真の言葉を無視していたユウリ・カツキである。




「ヴィクトルの完コピ…すごい。あの四回転できるなんて…」思わず呟いた。




ユーリは「それくくらい俺にもできる。あんな豚なんか褒めるな」と不満そう。




豚…？え、豚……？




なんで豚なのか問う前にヤコフの方へ滑っていってしまった。




「待ってよユーリ」そう言いながら考えたのは、ヴィクトルはこの動画を見たんだろうかということ。




なにやらあの自由人がとんでもないことを起こしそうな、そんな予感がした。




まさかこの予感が当たるなんて、この時は思ってもいなかったけれど。

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