目的トゥルース#1 ページ30
「…んで、カリムくんを探してるんッスか」
「そう。本当はパーティまで会うのはNGなのだけど…つい」
「パワフルッスねぇ」
レオナさんが食事をする傍らで、ラギーさんは話を聞いてくれた。
「つい…」と言って頬を赤らめたマーガレットさんはさながら恋する乙女。
しかし紡がれた言葉の内容とこれまでの姿を見ていると、ラギーさんと同じ感想を抱かずにいられなかった。
「ケッ…悪い話じゃねえのになんでそこまでするかねぇ」
大人しく結婚しておけばいいだろ
あっという間にカツサンドをたいらげていたレオナさんがぶっきらぼうに言う。
あくまで家柄が最重視の、冷たい考え方だ。
途端に、レオナさんが怖い人から寂しい人のように思えた。
「別に彼の何かを探る為に会いに来てるわけじゃないですわ」
「へぇ。その心は？」
「私の婚約者に選ばれる程の人ですから」
「とんだ自信家だな」
「自信などでなく、当然の事実を述べたまでです」
「はっ」
ここでも強気な姿勢を貫くマーガレットさん。
それにレオナさんが呆れたように笑う。
会って数分とは思えない、自然なやり取り。
そんな会話力にまた、カリムさんの姿が重なった。
(…きっと、お似合いなんだろうなぁ…)
「私は今日、身分関係なしに一人の乙女としてここに来ましたの。もう恋の歯車は回り出しているのです！」
「やっぱパワフルッスね。そこら辺の奴よりよっぽど」
「骨のある女だと思ったが、ただの気狂いか」
「何かおっしゃいまして？レオナさん」
「随分と驚いた顔してるッスけど…Aちゃんは知らなかったんスか？」
「サプライズだったんです」
「どんなサプライズッスか。…にしてもオンナノコって皆こんな感じ？」
「あー…一応、私の両親は恋愛結婚だったらしいですよ」
「いや、そうじゃなくて」
Aちゃんは？
ずい、とラギーさんの顔が寄せられる。
女の子みたいな睫毛の長さと綺麗な肌。
温厚な印象の垂れた目は嘘みたいに挑発的で。
急接近したその距離に、大きく心臓が跳ねる音がした。
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のま(プロフ) - コッペパンさん» 更新止まってしまって申し訳ないです泣。応援ありがたいです…！最近リアルがばたついていて、相変わらずの不定期更新になりますが、完結まで頑張ろうと思っていますので、引き続きよろしくお願いします！m(__)m (2020年9月5日 16時) (
レス) id: 7b6725898c (このIDを非表示/違反報告)
コッペパン - このお話本当に好きです……！！！とても良いところで止まっているので続きが気になります！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) 応援しています！これからも頑張ってください！ (2020年8月22日 18時) (レス) id: fe7138416d (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - アヤさん» ざわざわ…()実はTwitterで習得済みの知識だったりします(。あの描写をどう捉えるか…全て読者様次第です笑 (2020年8月3日 22時) (レス) id: 354945433c (このIDを非表示/違反報告)
アヤ - すんごいどうでもいい話なんだけど、タコの8本足の内一本は珍子らしいよーってツイステ民の5割りが騒いでた(( (2020年8月2日 2時) (レス) id: aa6ec04d37 (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - 花さん» ありがとうございます！これからも頑張ります〜 (2020年8月1日 16時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年6月13日 19時
