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「このままでは学園が火の海です！
誰かあの狸を止めてください！」
鏡からだいぶ離れたところに移動していた私は、
大事に至らなかったけど…
先輩の中にはお尻が燃えている人もいた。
(誰も消してあげないんだ…)
そして今はさっきまでは居なかった男の人が必死に呼びかけている。
着ている服も違うし、きっとあの人が学園長だろう。
(後で寮の事を聞かないと…いや、
早く聞きたいし、あの狸を止めるのに一役買おうか)
「……」
そうも思ったけれど、
先輩方が動いていたのでやめておいた。
(もしかしたら何かやらかしてしまうかもしれないし)
何かやらかしてそれが母の耳に届けば、
せっかく入学したのに退学になってしまう。
…いや、“退学”は経歴に傷がつくから、
案外ないかな？
「『
(あ、またさっきの人の)
凄い大活躍だなぁと、その姿を確認する。
真っ赤な髪に、男子にしては低めの身長…だけれど堂々としている様から大きく見える。
そして瞬く間に、先輩のユニーク魔法で狸の魔法は無効化された。
(凄いなぁ…)
猫は学園外に放り出される。
ただ、入学への熱意が凄かったから、
また来るかもしれない。
そんな気がした。
｢少々予定外のトラブルもありましたが、
入学式はこれにて「学園長、少し待ってください」
…ん？どうしたんですか、ローズハートくん」
閉会しようとしたところを、赤髪先輩＿もとい
リドル先輩が、引き止める。
(もしかしてこれは…)
「一人、寮が決まらなかった生徒が居るんです」
「えぇっ！？」
「あー…居たなそんなの」
「アラ、もう忘れたの？綺麗な子だったのに」
「お前と一緒にすんな」
「あいつ、どっかで見たことあるんだよな〜」
「カリムさんの知り合い…やはり、彼女は…」
一度は逃れた注目の視線が、再び私に集まる。
「！？“また”女子生徒ですか！？」
私を視界に捉えた途端、そう叫んだ学園長。
それに(さっきの使い魔騒動の子も、女の子なのかな)なんて呑気に思う。
…最近はいろんな事がありすぎて、
どうも自分の事でも実感が湧かなかった。
「…もしかして、その子“も”魔力がない？」
(も？魔力がない？？)
ふむ、と顎に手を当てて考える学園長。
“この子も”と言うことは、
さっきの使い魔の主は魔力がないのだろうか。
にしても、
このままだと入学取り消しと言われかねない。
(それはまずい)
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のま(プロフ) - アイリスさん» タイトル変更を少し前にして…反映してなかったのかもしれません汗。私自身も気になってはいたのですが、直し方もわからず…と言った具合で。申し訳ありません (2020年5月20日 22時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス - 完璧な仮面という作品を押したら誰が為の王女というタイトルが出てきた……。ん……？ (2020年5月20日 20時) (レス) id: 191e3f71f6 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - あすまさん» ニヤニヤしていただけて作者冥利に尽きます…その上身体の心配まで！素敵なコメントをありがとうございます！頑張ります( ´ ` *) (2020年4月25日 21時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - とても面白いです!!デュースとの絡みを見て､いつもニヤニヤしてます(笑)今の時期大変ですが､お身体に気を付けて下さいね。更新頑張って下さい!! (2020年4月25日 18時) (レス) id: 9925a6995f (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - saraさん» ああああなんという間違いをおかしてしまったのでしょう…今気づいてるところは修正入れます！共有ありがたいです…！頑張ります！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月10日 19時
