嵐のような人#1 ページ17
午前の授業を全て終え、やっとやってきた昼休みの時間。
「Aは何食べるんだ？」
「卵スープにしようかな、と」
「スープ！？足りるのか…？」
「あまり食欲がなくて…」
相変わらず私はデュースさんと一緒で、大食堂に来ていた。
「無理するなよ？」
「はい」
じゃあまたここで
席だけ先に決めて、それぞれ好きなものを取りに別れる。
ビュッフェ形式になっている為、毒味の必要はない。
卵スープも人気のあるものではなかった為、私はすぐに食事の準備を終えてしまっていた。
(デュースさんは…すごい並んでるなぁ)
あれはだいぶ時間がかかりそうだ。
(スープ、冷えちゃうかな)
先に食べてしまおうか、いやいやそれは…
そういった具合に悩んでいれば、「あーっ！」と大きな声が上がった。
(な、何事…？)
「思い出した！」
「あ゛っ！カリム待て！」
騒がしいな、と声の元を辿れば、
「！？(アレって大富豪のアジーム家の…！)」
数回、パーティで一緒になった事がある。
(あの時も従者の人は振り回されていたっけ)などと記憶を辿っていれば、カリム様は私の前に立った。
「…！？」
「お前どっかで見た事あると思ってずっとモヤモヤしてたんだよ…いやぁ、スッキリした！」
(…まぁ、結局は小国の王女だからね)
覚えられていないのもしょうがない。
王族だからこそ立場はこちらが上だけれど、影響力などは全てカリム様の方が上だ。
「こらカリム、急に会ってそれは失礼だ」
「いえ、驚きましたが…お気になさらなくていいですよ」
確か従者の人は…ジャミルさんだっけ。
(相変わらず苦労してそうだ)
「改めまして、ノースアイルズ王国 第一王女のA・ウェスターです
カリム様と同じ学校で励む「あーそういうのいい」」
「……？」
「同じ学校の生徒だ。その、“様”付けるのやめようぜ！」
(この方も…相変わらずだ)
カリム様は確か1つ上だったよな、と思いながら「カリム先輩」と呟く。
「あぁ！それでいい！
困った事があれば言えよ？俺とジャミルがフォローするぜ」
「(なんで俺も)」
(…ジャミル先輩の思っている事がわかる…)
そのまま「じゃあな！」と行ってしまったカリム先輩。嵐みたいだったな…
「なんか騒がしかったけど…なにかあったか？」
「いえ…ただ、知り合いに会っただけですよ」
ちょうどデュースさんがハンバーグを持って帰ってくる。それに(確かに人気がありそうだ)と思いながら、少し冷えたスープに手を伸ばした。
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のま(プロフ) - アイリスさん» タイトル変更を少し前にして…反映してなかったのかもしれません汗。私自身も気になってはいたのですが、直し方もわからず…と言った具合で。申し訳ありません (2020年5月20日 22時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス - 完璧な仮面という作品を押したら誰が為の王女というタイトルが出てきた……。ん……？ (2020年5月20日 20時) (レス) id: 191e3f71f6 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - あすまさん» ニヤニヤしていただけて作者冥利に尽きます…その上身体の心配まで！素敵なコメントをありがとうございます！頑張ります( ´ ` *) (2020年4月25日 21時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
あすま(プロフ) - とても面白いです!!デュースとの絡みを見て､いつもニヤニヤしてます(笑)今の時期大変ですが､お身体に気を付けて下さいね。更新頑張って下さい!! (2020年4月25日 18時) (レス) id: 9925a6995f (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - saraさん» ああああなんという間違いをおかしてしまったのでしょう…今気づいてるところは修正入れます！共有ありがたいです…！頑張ります！ (2020年4月21日 16時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年4月10日 19時
