出来損ない少女は失敗を恐れる【wrwrd】 (ページ9)

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149話ページ9

今日の生徒会の主な仕事は校内の見回り。なんだけどこれが意外と大変らしい。

ト「小寺さんはゾムとやけど…」
グ「去年まともに働いてないからな」
ゾ「大丈夫やって。見てはいたから」
ト「まぁなんかあったら電話してくれてええから」
「はい」
グ「なんなら俺と回るか？」
「今日はもう、いいかな…」
グ「今日は？じゃあ明日は俺とな」
「えっ」

明日も予定ではゾムさんと、なんだけど…。

ゾ「Aは俺と回るから心配せんでええで、グルッペン」
グ「そのお前が危ないやろ」
ゾ「俺危なくないよな？よし行こう」

ゾムさんに手を繋がれて生徒会室を後にした。

ゾ「グルッペンと仲良さげやん」
「え？それはその…さっきシャオちゃんたちとはぐれちゃって。それで一緒に回ってたんです」
ゾ「ふーん。タメやったね」
「そ、それもその時に…」
ゾ「そう」

お、怒ってる…？目が合わない…。怖い…。

「あ、あの…」
ゾ「ロボロと？グルッペンだけ？他は？」
「え？」

ふと手が離れて、向かい合うように立ち止まる。

ゾ「タメなの、他は？」
「えっと…ひとらんらんさん…もです」
ゾ「あとオスマンもやろ？じゃあトントンともタメになったら敬語は俺だけやな」
「あ、あの…怒って、ますか？」
ゾ「別に？行こか」

そう言ってまた歩き始めるゾムさん。

どうしよう。