148話 ページ8
そこからは何事もなくクラスのシフト終了。これからは生徒会の仕事が…。
グルさんはといえば、何故か私の隣に座って、たまに甘いものを買って帰ってきてまた隣に、を繰り返していた。その間会話はなく、ただ私の仕事ぶりを見られているだけだった。
グルさんとは生徒会の仕事の時間が被ってて生徒会室まで一緒に行くことに。
「…まだ食べてる…」
グ「美味いぞ！食べるか？」
「見てるだけでお腹いっぱいなのでいいです…」
グ「おおん？」
「やっぱりグルさんに敬語なしは難しいですよ！」
グ「よし分かった。敬語1回につき俺の仕事を手伝わせる」
「えっ」
グ「それならいいだろう。俺の仕事が減るしな！」
「いや！それは無理！分かったいいでしょう！」
グ「そんなに嫌か」
少し落ち込むように立ち止まるグルさん。この人感情の起伏激しすぎでは…？
「…嫌じゃないけど。早くしないとトントンさんに怒られる…」
グ「ぎこちないな」
「慣れてないから…」
年上の人にタメってだけで慣れないのに、グルさんに対してだと余計に…。
なんて考えていると集合場所、生徒会室前に仁王立ちするトントンさんと目が合った。
ト「遅いんやけど」
グ「すまんな」
「すみません」
ト「あれ、小寺さんもおったん？」
「グルさんに捕まってまして…」
グ「捕まえてはないだろ」
「いや、捕まってた！確かに迷子になってたのは私だけどそっから連れ回してたじゃん」
グ「ついてきたのはそっちだろ」
「俺と回るかって言った…」
ト「…よくわからんけど時間ないから」
そう言ったトントンさんは先に生徒会室に入ってしまった。
グ「お前のせいだぞ」
「…それでいいけど…」
グ「けどなんだ」
「…なんでもない！またトントンさんに怒られるから行こ。グルさん」
グルさんを置いて先に生徒会室に入った。
グ「やっぱり面白いな」
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作者名：作者
作成日時：2019年1月19日 19時
