出来損ない少女は失敗を恐れる【wrwrd】 (ページ41)

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181話ページ41

オスマン side

「さて、何から行く？」
小「うーん…」
ト「あれ2人で行ってきたら？」

トントンが指さす先にはお化け屋敷。
大先生達とはこの前これ目的で来てたらしい。

「トントンは？」
ト「俺は出口んとこで待っとるから」
小「…退屈、じゃないですか？」
ト「ん？大丈夫やで？」

トントンに送り出されて中に入る。Aは嫌やないんかな…？

小「お兄ちゃんこういう系得意？」
「得意って言うか、まぁ怖くはないなぁ」
小「私はね、好きだよ、お化け屋敷」
「！…なんで？」

ゾムと、来たとか？あの後とか別の日とか。

小「昔さ、お兄ちゃんと行ったじゃん？その時お兄ちゃんが一緒にいてくれて、怖くなくて、お化け屋敷ならお兄ちゃんとちゃんと一緒にいられるんだな、って」
「どういう…」
小「またお兄ちゃんに会えてよかった」
「A？」

1歩前にいて笑うAがなんか、遠くに行くような感じがした。

…行かないで。

俺はAとは、兄としかいられないから、その分他の人より距離が近い時も遠い時もある。

ただ、最終的には俺から離れてくんやろうな…。

小「お兄ちゃん！出口だよ」
「ん…」

そういえば俺の知ってるAも、Aの知ってる俺も…

「3年も前なんや…」

昔とは違うAを見て、改めて実感させられた。