出来損ない少女は失敗を恐れる【wrwrd】 (ページ34)

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174話ページ34

お兄ちゃんとショッピくんはずっと話をしてた。

たまに来るゾムさんを無視しつつ、グルさんに働けと言いに来るトントンさんとたまに話したりして、そのままグルさんが連れていかれたりするもののすぐ帰ってきたり、を繰り返していつの間にか生徒会の仕事の時間が近づいていた。

グルさんたちはこのあとは自由時間らしい。私は生徒会で、ショッピくんはどうするんだろう。

私とショッピくんは1度教室を出て、人気のない廊下で話していた。

ピ「俺は、帰るつもりでしたけどオスマンさんと話してますよ」
「ほんと仲良くなったね…」

って、いうか…。

「結局全然回れなかったね…」

ずっとグルさんに捕まってたし、ショッピくんはショッピくんでお兄ちゃんと話してたし。

ピ「俺は満足ですよ。Aさんのこと聞けたし」
「…やめて…？恥ずかしい」
ピ「いいじゃないですか」
「今度どこか出かけよう。それか埋め合わせする。だから忘れて…」

何話したかなんてわからないし聞かないけど、絶対恥ずかしいから忘れてほしい。

ピ「じゃあ、俺と付き合ってください」
「え？」
ピ「今すぐに、とは言いません。Aさんが、本当にあの人のことを避けるのであれば、俺に興味持って。俺を知って。俺を、見て」
「え、え？ちょっ…待っ…」

突然のことに頭がショートする。

昨日の鬱くんとはまた違う…。