159話 ページ19
生徒会室 side
オ「ホンマに言うつもりはないん？」
ト「いや、もういっその事言わんでもええけど、小寺さんに心配かけんなや」
オ「現状俺よりお前のが信頼されとるしな。許せへんけど」
ト「落ち着いてお兄ちゃん」
ゾ「…なんで俺だけ敬語なん？」
オ「…は？」ト「え？」
ようやく口を開いたゾムの口から発せられた短い言葉。言葉の理解は出来ても言ってる意味の理解に少し時間がかかるオスマンとトントン。
ト「いや、俺も敬語やけど」
ゾ「トントンまだ話してないやろ」
オ「俺兄やし。兄に敬語ってあんまないやろ」
ゾ「オスマンはええねん。知っとるわそんなん。ロボロもひとらんも、あのグルッペンですらタメやぞ。なんで俺だけ敬語なん？」
ゾムの言葉に困惑しつつもなんとか話を進めようと必死に頭を回転させる2人。
オ「それだけ？」
ト「じゃあ俺もタメでええって言えばええやろ」
ゾ「…トントンがタメになれば俺一人敬語使われるんちゃうその方が早いんちゃう」
オ「1人だけ距離置かれてるみたいやなそれ」
ゾ「………」
オスマンの言葉に気を落とすゾム。2人の険悪な空気をなんとかしようと必死になるトントン。
ト「それだけやないやろ？見ててわかるで」
ゾ「…Aが色んな人と話してるんは楽しそうで許せるけど近すぎん？」
オ「お前の方が近いやろ」
ト「別に小寺さんが誰とつるもうと小寺さんの自由なんやから2人とも優しく見守ったればええやん」
オ「ちょっと待って？なんで俺まで」
ト「え、そうやん。お兄ちゃん妹が大事なんはわかるけど」
オ「大事な妹に変な虫がつくのは嫌やろ。こんなでっかい緑色のとか」
ト「…え」ゾ「人を虫呼ばわりせんでくれる？」
トントンの言葉を遮り、さらに険悪に。
オ「てかなんなん？ほんま。同じ服着とったりさぁ」
ゾ「そういう関係やからええやろ」
オ「はぁ！？」
ト「……え」
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作者名：作者
作成日時：2019年1月19日 19時
