出来損ない少女は失敗を恐れる【wrwrd】 (ページ2)

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142話ページ2

グ「A」
「は、はい！」
グ「生徒会に入ったこと、後悔しているか」
「え？いえ、してませんよ？」
グ「…そうか、ならいい。どこか見たいところはないのか」
「えっと…」

さっきから繰り返される一問一答に戸惑いながら半歩後ろをついていく感じで歩く。

グ「よし、あそこ行くぞ」
「へっ！？」

いつの間にか両手いっぱいの食べ物はなくなっていて、すっと手を掴まれた。

グ「お、兄さん」
「兄さん？」
グ「文芸部の2年だ。ロボロ達とはクラスが違うからな」
「は、はぁ…」
グ「確か兄さんのクラスは謎解きか？」
兄「そうやで」
グ「面白いのか？」
兄「自分のクラスの企画をつまらん言うやつおるか？」

呆れながらグルッペンさんと話すその人もやっぱりしたしそうに話していた。

兄「ん？」
「！」

兄さんと呼ばれるその人がふとこっちを見て、バッチリ目が合った。

兄「…あぁ、オスマンの？」
グ「小寺Aだ」
「よ、よろしくお願いします」
兄「兄さんって呼ばれてんやけど…、オスマンと紛らわしいよな」
グ「まぁ好きに呼んでやれ、お互いにな」
「は、はい」
兄「Aはそれでええんや。んで？来んの？」
グ「行こうか」
「あ、はい」

グルッペンさんもそうだったけど、いきなりAって呼ばれるのは初めてかな？嬉しい。

兄「2人でええんか」
グ「あぁ、2人だな」
「お、お願いします」

グルッペンさん頭良さそうだし、私何か出来ることあるのかな…。