108話 ページ18
ゆっくり口を開いて、拙い言葉でゾムさんに伝える。
･
…さっきのお兄ちゃんが怖かった…。いえ、さっきだけじゃない。
この前会った時から、ずっと怖い。昔から何考えているのかわからない人でした。けど、今のお兄ちゃんの考えていることも、お兄ちゃんのことも、わからない。何もわからないし知らないし、怖いです。
お兄ちゃんのことを知りたいとは今は思えなくて、なんでかは、分からないんです。けど、まだ、お兄ちゃんと話せない…。
確かに、さっきのゾムさんは、怖かったですし、手も、痛かった。けど、その後の声は優しくて、手も背中も暖かい。今私の手を掴んでいるても、さっきは強かったのに、今は優しくて、安心できます。
･
「だから、その…ゾムさんはダメなんかじゃない。だって手も声も優しくて暖かいですもん」
ゾ「A…」
私の手を掴むゾムさんの手がするりと離れそうになる。咄嗟に、今度は私がゾムさんの手を掴んだ。
ゾ「！」
「…あ…ごめん、なさい…」
ゾ「ありがとう」
ゾムさんの手が背中から頭に移って、また優しい声でそう言った。
「いえ、私こそ、ありがとうございます」
ゾ「……俺なんもしてへんやろ」
「私にとっては、優しい声も暖かい手も嬉しいので」
ゾ「そんならこれからもどんどん甘やかしたるわ」
「…お願いします」
ゾムさんは少しびっくりしたように顔を上げた。
ゾ「任せとき」
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ソルト - 一人で発狂してましたww…ゾムううううううううううう((( (2019年2月15日 20時) (
レス) id: fe087ce27e (このIDを非表示/違反報告)
ヨシフ - 夢主が可愛いすぎる…！この話とっても好きです！更新頑張ってください！ (2019年1月4日 14時) (レス) id: 2fbbe2e3bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者
作成日時：2018年11月15日 8時
