107話 ページ17
ゾムさんに手を引かれ歩き、遊園地の外へ。お兄ちゃんとは逆の方。
怖い。怖くて、涙が出てくる…。
「ぅ…ぞむさ…」
届くかわからないくらい小さな声しか出ない。
「…っ…あ…」
ゾ「………」
「ぅ、ぁあ…」
ゾ「…なぁ」
「うぅ…」
ゾ「A！」
「！」
名前を呼ばれて肩が跳ねる。いや、ずっと呼ばれてたんだろう。私が気付けなかった。気付きたくなかった。怖かった。今も怖い。
ゾムさんにこんなに強く名前を呼ばれたことも、手を掴まれたこともない。
ゾ「ごめん」
「…な、にがですか」
ゾ「手、痛かったやろ。怖かったやろ。オスマン心配やろ」
「…そんなこと、ないですよ…すみません、勝手に泣いちゃって…」
ゾ「俺も悪かったけど。なんでそんな無理するん？」
「無理なんか…っわ」
掴まれていた手をゾムさんの方へ引かれ、体が近づく。
「！？」
ゾ「ごめん。ほんまに…」
私に覆い被さるようになる。ゾムさんの片腕は私の腰まで回っていて、顔も近くなる。
「あ、の」
ゾ「オスマンとは、普段は仲ええんよ。あんなに言い合うこともほとんどなかった。なのに、なんか、今日は…。Aにも、あの3人にも、迷惑かけた。それに今だってそうや。Aを怖がらせて、泣かせて、ダメやな、俺…」
顔は見えない、見せてくれない、けどわかる。ゾムさんもすごく泣きそうなんだ…。声が、震えてる。
「………」
ゾムさんに掴まれていない方の腕をゾムさんの大きな背中に回す。
ゾ「A？」
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ソルト - 一人で発狂してましたww…ゾムううううううううううう((( (2019年2月15日 20時) (
レス) id: fe087ce27e (このIDを非表示/違反報告)
ヨシフ - 夢主が可愛いすぎる…！この話とっても好きです！更新頑張ってください！ (2019年1月4日 14時) (レス) id: 2fbbe2e3bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者
作成日時：2018年11月15日 8時
