【ハイキュー】犯 人 探 し 【青葉城西】

犯人探し25 ページ28

私は、一と二人でちょっとした旅行をした。



色んな物を買った｡


色んな所へ行った。


色んな物を食べた。


色んな思い出ができた。









･









一に、告白された。









･









･









『お前は俺の側にいりゃあいいんだよ。』






夏樹みたいにこんなことは言わず、






『周りに及川や神咲がいる中で、俺を選んでくれるのなら、







俺は一生、お前を守る。』









その告白はもうカッコよくて、





自分で言うのもあれだけど、


誰もが羨むものだと思う。









･









でも私は、





夏樹のことを見捨てることができなかった。









･









………夏樹と１回話し合おう。









･








そう心に決め、返事はもう少し待って、と一に伝えた。









･









･









･









『は？俺より岩泉を取るってのか？』





『だから、そう言う事じゃなくて……』




『そう言う事じゃなかったらなんなんだよ！』






ﾊﾞｼﾝｯ







『いっ………やめて夏樹っ………』








みんなの知らないところで暴力は日に日に酷くなって行った。









それを最初に気付いてくれたのは、





徹だっけ。








『何やってんの！？夏樹！！』





『うるせー！！！！』









徹は形相を変え、夏樹に言った。









『うちでそう言う事はしないルールだよ？


……それに女の子に…。








夏樹、出てけよ。……今すぐに！！！！』









そうして、夏樹は出て行き、転校してった。





これが、私たちの過去だ。








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「Aちゃん、帰ろう」









「ちょっと待ってよ。俺、Aと話したいことあるんだけど。」









私の手を掴んで夏樹が言う。









「ぃ…いやだ！…離してっ…嫌……」






夏樹に対する感情はもう拒絶だ。





拒絶しかない。







「二人で少しだけ、話ししたい。」







あ………れ………？







前の…夏樹…？









いや、騙されちゃダメ。






ポーカーフェイスなんて誰でもできる。









「…あなたと話することなんてない。」









「あの時のことは謝る。ホントにごめん。

少しでいいから……話させてくれ。」









頭を下げて謝る夏樹。







少し……少しだけなら………

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