【ハイキュー】犯 人 探 し 【青葉城西】

犯人探し24 ページ27

Aside



Prrrrrrrr…





あと少しで病室に着くってところで、

貴大から電話が来た。







『A！！今どこだ！絶対病室までくるな！！！！』






「えー、なに？もう着いちゃったよー」









ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ









病室のドアを開けると、









･









･








「久しぶりだな、A。」









･








･








「な、夏樹………！？なん、で」









私が今、ていうか、この先も絶対に







会いたくなかった人、








夏樹がいた。








「いーや、松川が病院に運ばれたってきいてさ！」









私は、その笑顔に騙され続けてきたんだよね……





覚えてる。






最ッ悪なあの時間を。









──────────────────





『A！お前、高校どうすんの？』





３年前、




高校受験の時だったね。






『青葉城西にするよ。』





『へぇ、そっか！じゃあ俺もそこにしよ』






夏樹が私に告白したのは。







･








･







『夏樹も？夏樹は頭いいし、バレーも上手いから白鳥沢とか……』





『いや、青葉城西にするわ！

……俺、Aが好きだからさ。


やっぱ、好きな奴とは同じ高校がいいだろ！』






単純で率直に言っちゃう君に、惹かれてた。





私も、好きだって、思った。









そのまま、私たちは進学した。









『ねぇ、俺たちとルームシェアしない？』





そこで、出逢った。



徹、一、貴大、一静に。





『ルームシェア？するわけねぇじゃん』




夏樹は乗り気じゃなかった。



でも私は、




『したい！ってかする！楽しそう！』




この人達と仲良くなりたいって気持ちでいっぱいだった。




親がいない私にとっては、友達は掛け替えのない存在。






それから、夏樹は変わっていった。







『ちっ。あんま仲良くすんなよ。』





夏樹は私に何回も、何回も言った。





嫌だった。





檻の中に閉じ込められてるみたいで嫌だった。







･








･







その時だった、







･









･








『なぁ、たまには２人で、遠出してみねぇか？』








一が私の手を引いてくれた。

犯人探し25→←犯人探し23

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す