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「あー！すごい！贅沢ぅー」
空には月がぽっかり
「ずるいなぁ、Aちゃん。」
「えへへ。素敵でしょ？」
お店を出た後、
図書館へとやって来た。
お花見するために______
いつもランチする広場は
春になれば桜が満開で、
わざわざお花見に行かなくても
毎日見放題。
どうしても夜桜を見に行くと言い張った哲也さんはご満悦気味。
「綺麗だねぇ、」
「…………。」
お酒を飲んだからだろうか、、
桜を見ているのか
月を見ているのか、、
手をかざして空を仰ぐ彼の姿に
遠い昔の思い出が重なる。
全然似てないのに…
全然違うのに…
徐々に上がってくるモノに蓋をするように
下を向いてギュッと唇を噛みしめた。
「どうかした？」
だめ。
「______なんか思い出しちゃって…」
「ん？」
顔は…上げられない
上げたら…
「…昔付き合ってた人、、」
負けちゃう。
重力に負けて______
「こうして夜桜見に行ったなぁーって、、」
過去の戒め
顔を上げてないから確認した訳じゃないけど
哲也さんは きっと私のこと見つめてる。
肌が視線をヒシヒシと感じてるから。
「大学に入ってから
ずぅーっと四年間一緒で…
学校に行けば会えたし、、
一緒の授業とって、試験勉強一緒にして…」
「一緒にいるのが当たり前で、、
こんな日が永遠に続くって信じてたの。
だから私、高を括ってたんです。
私達は大丈夫、って…」
もう、泣かないって心に誓った
誓ったのに、、
「公務員試験の勉強で彼をほったらかしても、"彼なら大丈夫。解ってくれてる"って
配属されたらされたで、
仕事に馴れるのに精一杯。
仕方ないよ、新人なんだもん。
仕事覚えるのが先…」
「会えなくても大丈夫。
私達には一緒に過ごした四年間の思い出があるんだから…って、、」
そう思ってたのは私だけ。
下を向いたままだと今にも溢れ落ちちゃいそうで、キュッと唇を結んで空を見上げた。
「おごってたんです、私。
彼の気持ちが離れていってたのにも気づかないで…
最後ね、言われたんです。
冷めたとか…そんなんじゃない、
もう…冷めるほどのものも残ってないんだ。
なんにもないんだよ、空っぽなんだ…って
……馬鹿みたいでしょ？」
空気が重くなるのが嫌で
ふふっ、て おちゃらけたように笑ってみたけど
胸の古傷がズキズキと痛む
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ちぃ(プロフ) - このお話大好きすぎて何度も読み返しています！ 更新楽しみ待っています！！ (3月2日 23時) (
レス) @page23 id: 5a22166a25 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - ゆめこさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(ノ´∀｀*)パラドックスの哲也さん中分け卒業しててかっこよかったですよねー(ノ´∀｀*)お話の方全然更新できずすみません(´-ω-`) (2021年5月22日 14時) (レス) id: da6606050a (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 梨香さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(*´ー｀*)なかなか更新できなくてごめんなさいー(´-ω-`) (2021年5月22日 14時) (レス) id: da6606050a (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - ななおこさん» お返事が遅くなりまして申し訳ありません(´-ω-`)現在はプライベートが忙しくて余裕がない状態です(´-ω-`)嬉しいお言葉ありがとうございます(ノ´∀｀*) (2021年5月22日 14時) (レス) id: da6606050a (このIDを非表示/違反報告)
ななおこ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます(；；) (2021年4月26日 1時) (レス) id: 7b4299dbdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2018年9月18日 21時
