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そこはバスルームへと続く脱衣所
ゾロゾロとお布団をひきずって
尻尾までしまいこんでから
きちんと脱衣場の扉を閉めた。
独り暮らしにしては
これまた大きめのドラム式洗濯機。
乾燥し終わったばかりなのか
開けるとまだ温かい。
………なにもかも洗われてしまった。
寝室に何もなかったってことは…
私の下着まで哲也さんに洗わせちゃったってことで、、
……見た?
見たの?
そりゃ昨晩見られたっちゃ
見られた訳だけど、
それとこれとはまた別っていうか…
_________顔から火が出そう。
いろいろ考えてたら終いには発火しそうで、
とりあえず一番手前にある洗濯物を掴んでみた…
わけだけど…
「………………こ、これはっ//」
手に取ったのは全く馴染みのない下着
勿論、私のものじゃないわけで…
…………て、哲也さんのお、おおおパ…おパン…
「_____それ、僕の、」
「ぎゃっ!!」
いつの間に
背後に哲也さん
タイミング最悪。
何故だろう。
軽く飛び上がった後、どうして私は手に持った洗濯物を後ろに隠しちゃったの?
下着泥棒が見つかっちゃった犯人みたいになってない?
おずおずと後ろに隠した下着を
持ち主の前に差し出すと、
「朝御飯、出来たから呼びに来たんだけど」
「………//」
私の手から黒いブツを受け取った哲也さんは
「着替え、手伝ったげようか?」
絶対私が首振るって分かってて
からかってる。
真っ赤になってく私を
クスッて笑いながら脱衣場を出て行くんだもん。
______嘘みたいだけど、
現実なんだよね?
ドラムの中の洗濯物に着替えたら
やっぱりあったかくて…
同じくらい心もホカホカで
好きな人に誘われて
共に一夜を過ごすなんて、、
無意識にニマニマ緩んじゃう
だらしない口角
イー!って頬をつねってから
脱衣場を後にした。
哲也さんはデッキにいた。
テーブルには
彼が作っていたであろう朝食達。
なにこれ。夢?
オシャレなデッキで
胸元ザックリの素敵なウサギと和朝食?
素敵が過ぎない?
さっきの下着ドロまがいの云々がなかったら
雑誌に載っててもおかしくないくらいの
女の子の憧れシチュエーションじゃない?
「Aちゃん、早く食べようよぉ。
鮭が冷えちゃうー」
嗚呼…
雑誌の中からウサギが私を呼んでる!
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ちぃ(プロフ) - このお話大好きすぎて何度も読み返しています! 更新楽しみ待っています!! (3月2日 23時) (レス) @page23 id: 5a22166a25 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - ゆめこさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(ノ´∀`*)パラドックスの哲也さん中分け卒業しててかっこよかったですよねー(ノ´∀`*)お話の方全然更新できずすみません(´-ω-`) (2021年5月22日 14時) (レス) id: da6606050a (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 梨香さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(*´ー`*)なかなか更新できなくてごめんなさいー(´-ω-`) (2021年5月22日 14時) (レス) id: da6606050a (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - ななおこさん» お返事が遅くなりまして申し訳ありません(´-ω-`)現在はプライベートが忙しくて余裕がない状態です(´-ω-`)嬉しいお言葉ありがとうございます(ノ´∀`*) (2021年5月22日 14時) (レス) id: da6606050a (このIDを非表示/違反報告)
ななおこ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます(;;) (2021年4月26日 1時) (レス) id: 7b4299dbdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花 | 作成日時:2018年9月18日 21時