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お家にお邪魔して
小一時間。
ソファーに座っててもソワソワ
「どうかした?」
人ひとり分空けて腰掛けてる哲也さんが
顔を覗き込んできた。
「お部屋がお洒落で緊張する。」
やっぱり馴れない!
こんなお洒落過ぎるお部屋!
しかも広いし、落ち着かない!
「ふふっ、別にお洒落じゃないでしょ、
僕、無頓着な方だし。」
「そんなことない!
あんなの見たことないもん!」
私が指差した方を
哲也さんが反り返りながら見上げた。
ずぅーっと気になってたの!
「あの部屋なに?」
リビングのソファーは
壁一面窓である外のデッキの方へと向いて
置いてあるわけだけど、、
振り返れば、これまたガラス張りのお部屋が
リビングの天井にぽっかり浮いてくっついてるわけで…。
ステップフロアっていうの?
マンションなのに二階建てとか
ドラマでしかみたことがない!
あんなのお洒落以外の何物でもないでしょ!
何のお部屋なの?
「教えなーい」
「どうして!」
「知らない方がいいんじゃない?」
「なんで!」
コトン…
黒いガラステーブルに
グラスが戻ってきて
ふっ、て微かに笑う音が耳を掠め
哲也さんは組んでいた足を静かに組み換えた。
「…寝室だから、かな?」
「………」
「ご…めんなさ…、
まさか寝室だなんて思わなくて…//」
急にしどろもどろになっちゃったのは、
この何秒かの間で急激に変化した空気感のせい。
長い前髪越しに見える瞳が
私を捉えてる
心の中を見透かされてるみたい…
慌てて目を反らし
バクバク煩い胸の音を聞きながら
親指を擦り合わせるような手遊びなんかしちゃったりして…
ドキン…
心臓が脈打った。
ゆっくりと伸びて来た手は
きっと夢じゃないよね?
「見たい?」
顔を…上げられなくて
俯いたままフルフルと首を振った。
「興味…あるんだよね?」
「………」
今日の哲也さんは
ちょっと意地悪だ。
きゅっ、と唇を結んで
哲也さんを睨み付けた。
たぶん私今、恥ずかしいって顔に書いてあると思う。
その証拠に顔を上げた私を見て 哲也さんは
ふっ、て笑ったから、、
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ちぃ(プロフ) - このお話大好きすぎて何度も読み返しています! 更新楽しみ待っています!! (3月2日 23時) (レス) @page23 id: 5a22166a25 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - ゆめこさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(ノ´∀`*)パラドックスの哲也さん中分け卒業しててかっこよかったですよねー(ノ´∀`*)お話の方全然更新できずすみません(´-ω-`) (2021年5月22日 14時) (レス) id: da6606050a (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 梨香さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(*´ー`*)なかなか更新できなくてごめんなさいー(´-ω-`) (2021年5月22日 14時) (レス) id: da6606050a (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - ななおこさん» お返事が遅くなりまして申し訳ありません(´-ω-`)現在はプライベートが忙しくて余裕がない状態です(´-ω-`)嬉しいお言葉ありがとうございます(ノ´∀`*) (2021年5月22日 14時) (レス) id: da6606050a (このIDを非表示/違反報告)
ななおこ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます(;;) (2021年4月26日 1時) (レス) id: 7b4299dbdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花 | 作成日時:2018年9月18日 21時