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スヤスヤ寝息をたてていた彼が起きたのは、エンドロールが流れ出してから。




私に頭を預けたまま見上げるもんだから
キョトンとした顔が可愛いとかより
近すぎて息が止まるかと思った。







"ごめんね"ってバツが悪そうな表情で
何度も謝る彼の手を取り、
鞄の中から取り出したハンカチで
汗ばんだ手のひらを丹念に拭き上げると、

最初はキョトンとしてた彼も
困ったように笑って
くしゃくしゃと私の髪を撫でてきて…






今度は
心臓が…止まるかと思った。







きゅぅー、って苦しくなって

触られた髪が…
気になって仕方ない







いつもより足早に進む背中。

触れられた辺りを何度も確かめながら
前を歩く背中に声を掛ける







「どこ行くんですか?」






こういうところならお腹が空いても
喉が乾いてもショッピングしたくなっても対応できる、そう思って選んだ場所だったのにな、

自動ドアを出て行くあたり
此処はおしまい?







「珈琲飲みに行かない?」


「珈琲ショップならこの下の階にありますよ?」








タタッと追いかけて覗き込んだ顔は…









「……此処、ちょっと…落ち着かなくて、、」









あきらかに困った顔をしてた…

人混みとか苦手なのかな?







「……あっ!もしかして…前にいただいた!
あのお店ですか?」

「んー?」

「あの、青と白のカップの!」

「……………いや、、あそこは今は…」






歯切れ…悪、






「どうしてですか?
いただいた珈琲、すごく美味しかったから
また行きたいなぁって思ってたんですけど…」







「……イートインスペースない店だし、、」


「そっかぁ。ざんねーん」






「今度は営業時間外に…ね?」






営業…時間外?

哲也さん、
それ、どういう意味ですか?



















哲也さんが連れていってくれたのは
ナチュラルテイストなカフェ。



優しい色合いの木の感じと
所々にある緑はヒーリング効果抜群



ショーケースに並ぶ美味しそうなケーキの中からひとつだけ選ぶのは断腸の思いで、

いつまでも決まらない私を
哲也さんはずっとクスクス笑いながら見守ってくれてた。







本来ならここでの会話は
映画の内容なんだろうけど…


寝ちゃった人と、
下ばっかり向いてて
全くと言っていいほど観てない人。

自分からあえて地雷を踏みにいくはずもなく、なかったことにするのは大人の常套手段。

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設定タグ:EXILE,EXILETHESECOND , 土田哲也 , TETSUYA   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - スノーさん» おかえりなさーい(笑) 転勤?大変ですねー(´-ω-`) のろのろ更新ですが、ハフンハフンいいながらお付き合いくださいませ(*´ー`*) (2018年11月30日 21時) (レス) id: da6606050a (このIDを非表示/違反報告)
スノー(プロフ) - 最近の一番好きな方も健二郎さんを抜いて哲也さんになった私にとっては本当嬉しいですし、1にしてもう3ヶ所くらい泣きました← 今から2読まさせて頂きますm(_ _)m (2018年11月28日 23時) (レス) id: bbd4d258d7 (このIDを非表示/違反報告)
スノー(プロフ) - お久しぶりです!来れなかった数ヶ月は、転勤先の新天地でバタバタしておりました(泣)そんな中久しぶりに来たら遂に哲也さんがソロデビューしてるじゃないですか!いつか花さんの作風で哲也さん主役を読みたいと思っていたので本当に幸せです! (2018年11月28日 23時) (レス) id: bbd4d258d7 (このIDを非表示/違反報告)
恵理(プロフ) - なんだか雨続きでお天気心配ですね。晴れますように。高校はねー。娘が来てもいいって言ったら行こうかと思ってますw (2018年9月15日 21時) (レス) id: 11eb78d2e8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 恵理さん» うち明日なんですー!そうですね、高校生になったら親観に来ませんもんね、、寂しい気持ちわかりますー(T_T) (2018年9月15日 20時) (レス) id: da6606050a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年6月20日 21時

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