恋愛低体温

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休日はだいたい家。





こんな風にビーズクッションに寄っ掛かって
お菓子食べながら

ひとりDVDを鑑賞



もう何年もそう。






このアパートを選んだのだって
レンタルビデオ店が近くにあったのも決め手だったりする。


コンビニより
レンタルビデオ店が近くにある方が
私にとって重要だったりするのだ。






邦画に洋画、
なんでも好き嫌いせずに摂取するけど
恋愛映画はやっぱり鑑賞率高し。








「素敵だなぁ」





本日も綺麗な背景と
美しい登場人物達の
素敵な恋愛に胸を高鳴らせているところ。




映画の中だけは
恋をしていいって決めてある。





気がつけば、
無精しながら食べてたお菓子のカスが
部屋着の胸元にいっぱい落ちてて

落ちないように裾をビヨンと引っ張って
ごみ箱の上で はたき落とす。

こんな腐女子に現実世界の恋愛は向いてない。








「買い物にでも行こっかなー」







画面はエンドロール

ぐぅーっと伸びをして



買い足すものなんだっけ？と
うつ伏せになりながら
頭の中で冷蔵庫チェック

お弁当のおかず、作り置きしとこうかな？






………お弁当、、








「あっ！」





"映え"なサンドイッチ！！

明日だ！





作り方調べなきゃ！






急いでリモコンから携帯に持ち替えて
ネット検索







「え。なにこれ。
こんなのラップでするの？」






心許なくない？
バラバラにならないの？
食べる時、ヤンチャに飛び出したりしない？




ぶっつけ本番、自信ない！
こんなのんびり映画鑑賞してる場合じゃなくない？





慌てて立ち上がって
履いてたハーフパンツだけ着替えて
お財布と携帯と鍵を手に靴を履く。


ドアノブに手を掛けたところで
"あっ"と思いだし、
振り返って降りてきた階段を見上げた。



エコバッグ…



仕方なくもう一度リビングに戻って
玄関に再び降りてくる頃には随分と疲れていた。

爪先をトントンしながら鍵を掛け
駐輪場へ。







レンガ調の二階建ての可愛い感じのアパート…
ハイツ？


窓に木枠とかがついてて
よいしょっ！って持ち上げなきゃ開かなかったりするんだけど、

映画の中にでてきそうな
外国風な外観が気に入ってる。



部屋は二階だけど、玄関は一階にあるから
玄関開けたらすぐ階段。

賃貸アパートでよく見かけるタイプの造り。





駐輪場を出たら
スィーっと緩くカーブして
まず向かうは本屋さん！


作り方のコツとか詰め方を立ち読みしてから
スーパーへ買い出しに行こう！





こんな風に休日にすることがあるのって
なんだか久しぶりかも…

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