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ページ36

「庭師に限ったことじゃない。
此処で働く人間は皆、
愛情を持って働いてる。

だから旦那様は、
俺達を お膝元に置いてくださってるんだ。」






愛情…、
そういうのは、難しくて…
よく分かんねぇ。




ただ、
庭師に弟子入りする話は
断られた、って事だけは 理解出来た。







その日から、俺は ちょくちょく
シゲさんの庭に 足を運ぶようになった。


傍で見ていれば、シゲさんの言っていた事が、なんとなく解るんじゃないかと
思ったから…。



















「こんなところで お昼寝してるの?」






頭の上で声がした。

目を開けると、まん丸い ビー玉みたいな瞳をした女の子が、俺を覗き込んでいた。






「お嬢様、、」




同じ敷地内に住んでいるとはいえ、
屋敷にあまり入ることのない俺は、
本家のお嬢様には、数える程しか
お目にかったことがなかった。







「こんなところで 何をなさってるんですか?」


「シゲさんがね、お庭には 綺麗な蝶々が
たくさんいるっていうから、探してるの。」


「蝶々、、」






「私ね、お友達がいないから、直己が帰ってくるまでは退屈なの。」


「友達…いないんですか?」


「ひっこみじあん、っていうんだって。
直己が教えてくれた。
恥ずかしくて自分から お喋り出来ないの。」







「……でも、俺には
話しかけてきたじゃないですか。」


「りゅうじ、でしょ?
知ってる!ウメさんがいつも言ってるもの!」






嬉しそうに身を乗り出して、
芝生に手をついて座る俺の顔を 覗き込む。






お小さい時に お母様を亡くされた
お嬢様と、剛典坊っちゃんの
お世話をしているのは、俺の婆ちゃんで、、







「だから、りゅうじは特別!」







そう言って、ふわっとお嬢様が 笑った瞬間
俺の中に、風が吹いたような気がした。









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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 岩田剛典 , TETSUYA,土田哲也   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - りょうちさん» そうなのー。今書いてるの書き始める前かなー?読み返してくれたんですね!ありがとうございます(*´▽`*) (2017年9月13日 16時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
りょうち(プロフ) - 花さん!いつの間に更新してたのよー!嬉しいサプライズだよ(*^▽^*) (2017年9月13日 15時) (レス) id: e6319aab1f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らりるれろんさん» ありがとうございます(*^^*) (2017年8月31日 7時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - そうですよね(^^;臣隆のお話も読ませていただいてますよ(^^)楽しみです!あっ!遅くなってしまいましたがお子様お誕生日おめでとうございます*\(^o^)/* (2017年8月31日 4時) (レス) id: 4dde80cde4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らりるれろんさん» PowderSnowはもうこれで終わりです。 (2017年8月30日 17時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年11月19日 22時

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