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「もう止めよう。響子さん。
言っただろ?これはビジネスだ。
今回の件と、妻は関係ない。」







「申し訳ありませんでした。
どうか、もう一度だけ、、」







「もう決まったことなんだ。
Aもびっくりしてる。
もう、止めてくれないかな。」








剛典さんが何を言おうと、
彼女の頭は上がらない。

私に頭を下げ続けたまま、、、



















目を閉じて、
大きく息を吸いこむ。







甘い、と言われるかもしれない。









「剛典さん、、助けてあげて。」



「………、」









「彼女の会社、」



「Aっ!!」









お人好しだと言われるかもしれない。









「どうにかしてあげて。」



「………奥様、、」









馬鹿だ、って言われるかもしれない。









「駄目だ!
言っただろ?これはビジネスなんだ。
会社を守る人間として
危ない橋を渡るわけにはいかない。」







なんで?って困惑した表情の彼を
まっすぐに見つめて、静かに言葉を乗せた。








「でも、、出来るでしょ?
貴方なら…

剛典さんなら出来る。
彼女を助けることが、出来る。」









「………、」



「貴方には、それだけの力と能力がある。」









「でも、A、、」



「……嫌です。
もう、彼女とは会って欲しくない。

でも…、彼女の会社を助けてあげられるのは、
貴方だけだから。」







「私は、貴方の妻です。
どん、と構えて
貴方が帰ってくるのを待ちます。」







でも、これでいい。

きっと…、これが正解。








「………A、、」








「お仕事の話をなさるでしょうから
私は失礼します。」




「若奥様っ…、」








部屋を出ていこうとする私の背中に、
彼女は、泣きながら 何度も感謝の言葉を口にした。









お義兄さんとすれ違う瞬間、
目が合った。




小さく頷いた後、
『後は任せなさい』
お義兄さんの瞳が、そういった気がした。






大丈夫…、
お義兄さんもいるから大丈夫。

きっと、彼女の会社は立て直せる。







彼の妻として、
五十嵐の嫁として、

私がした選択は、間違ってない。

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 岩田剛典 , TETSUYA,土田哲也   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - りょうちさん» そうなのー。今書いてるの書き始める前かなー?読み返してくれたんですね!ありがとうございます(*´▽`*) (2017年9月13日 16時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
りょうち(プロフ) - 花さん!いつの間に更新してたのよー!嬉しいサプライズだよ(*^▽^*) (2017年9月13日 15時) (レス) id: e6319aab1f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らりるれろんさん» ありがとうございます(*^^*) (2017年8月31日 7時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - そうですよね(^^;臣隆のお話も読ませていただいてますよ(^^)楽しみです!あっ!遅くなってしまいましたがお子様お誕生日おめでとうございます*\(^o^)/* (2017年8月31日 4時) (レス) id: 4dde80cde4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らりるれろんさん» PowderSnowはもうこれで終わりです。 (2017年8月30日 17時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年11月19日 22時

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