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剛典side
『ちょっと待って!
突然そんな事言わないで!!
お願い!考え直してちょうだい!』
「ごめん、響子さん、、、
もう、決まったことなんだ。」
『待って!剛典くん!!
この間、迷惑をかけてしまったことは、謝罪します!
もう一度、考え直してくれない?
今、五十嵐に手を引かれたら、ウチは本当に潰れちゃうっ!』
わかってる、、、
他の会社も こぞって そっぽを向くだろうね…。
「ごめんね、響子さん、、
力になってあげたかったんだけど、
……これはビジネスだから、、」
『待って!お願い!
…そうよ、、電話じゃなく、
もう一度、会って話をしましょう!』
「響子さん、、
もう、会えないよ。
力になれなくて、ごめん。」
受話器を置いて、そのまま額を覆った。
・
「………いいの?」
瞑っていた目を開けると
声の主は、コーヒーを飲みながら
俺を見てた。
「………どういう意味?
誰がどう見たって 今が引き際でしょ。」
デスクから立ち上がり、何か言いたそうな彼の向かいに腰を下ろす。
「………なに?」
「いや、、電話一本で切り捨てるなんて
剛典くんらしくないから、、」
「………そんな言い方、、しないでよ。」
切り捨てるなんて…
「僕は、社長の意思に従うまでだよ。」
組んだ手に顎に乗せる、義兄。
「…………A、知ってたんだ、、
俺と響子さんの関係を…
もう、会わないで、、って言われた。
もう、これ以上 Aを傷つけたくない。」
「……そう、」
「ねぇ、直人さん。俺、間違ってる?」
「それは、副社長としての意見を聞きたいのかな?それとも兄に聞いてるのかな?」
「……どっちも、、」
「仕事に、私情は挟むべきじゃないね。
『KYOKO MIHARA』を
すぐに切らなかったのも、
Aちゃんに言われたからって、契約を解除しようとしているのも、私情じゃない?」
「そんなこと…、、」
「ないって、言える?」
「どんな時も冷静に先を見越して考えなくちゃ。そうでなければ、大切なものは守れない。
会社も、大切な人も…。」
この人は、いつも俺を丸裸にする。
こういうとこ、本当 敵わない、、
いつも的確に、ストンと心に落ちてくる言葉をくれる、最強に頼り甲斐のある副社長で、
俺の兄。
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花(プロフ) - りょうちさん» そうなのー。今書いてるの書き始める前かなー?読み返してくれたんですね!ありがとうございます(*´▽`*) (2017年9月13日 16時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
りょうち(プロフ) - 花さん!いつの間に更新してたのよー!嬉しいサプライズだよ(*^▽^*) (2017年9月13日 15時) (レス) id: e6319aab1f (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - らりるれろんさん» ありがとうございます(*^^*) (2017年8月31日 7時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - そうですよね(^^;臣隆のお話も読ませていただいてますよ(^^)楽しみです!あっ!遅くなってしまいましたがお子様お誕生日おめでとうございます*\(^o^)/* (2017年8月31日 4時) (レス) id: 4dde80cde4 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - らりるれろんさん» PowderSnowはもうこれで終わりです。 (2017年8月30日 17時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花 | 作成日時:2016年11月19日 22時