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その静かな夜を遮ったのは、
こんな夜に似つかわしくない…
一本の電話
・
「…………ん、」
遠くで聞こえる、規則的な音
ふわふわと、夢の中で聞いていた音が、
だんだんと意識がはっきりしていく程に
耳に残って、重たい瞼をゆっくりと開いた。
……ん、なに……？
寝ぼけたままの頭は、
その音の正体を まだはっきりと掴めず
働かない頭で寝返った、音のする方。
ベッド脇の、ナイトテーブルの上で光る
四角い物体を見て、
『…電話か、、』
やっと理解した。
手だけを伸ばして
煩い程に鳴るソレを手に取り、
隣で眠る彼に声を掛けた。
「剛典さん、電話鳴ってます…」
しつこく鳴る 携帯電話を
彼に近づけると、
「…ん、」
彼は、眉間に皺を寄せ
キュッと口の端を歪めた。
「……誰だよ、こんな時間に、、」
「わかりませんけど、
すごく鳴ってます。
…緊急の用件かもしれないですよ。」
切れることなく鳴り続ける電話に
彼の手が伸びてきて、
そのまま目を瞑った状態で 電話を取った。
「………もしもし、」
眠りの途中で起こされた私は、
そのまま、うつ伏せの状態で
目を瞑り、アフアフとあくびをしながら
お布団へと顔を沈める。
「……………落ち着いて、」
聞こうと思ったわけじゃない。
ただ、受話器から漏れててきた声は、
「ゆっくり話して、」
明らかに、……女性の声で、、
寝ぼけ眼だった彼は、
一気にその声を強ばらせる。
「どこにいるの？」
ガバッと上体を起こした彼は、
なんだか、急いていて…
嫌な予感がした。
「すぐそっちに行くから、、
俺が行くまで そのまま待ってて！」
………えっ？
電話を切った彼は、
慌てた様子で、服を脱ぎながら
器用に また電話を肩と耳で挟み、
「………健二郎！今すぐ戻る。
すぐに支度しろ！」
シュルシュルとベルトを通した。
「………今から 戻るんですか？
なにかあったんですか？」
「ごめん。先に戻る。」
…………先に、帰る？
乱雑に荷物をボストンに詰める彼の背中を
呆然と見つめながら、
どの言葉から 先に言っていいか分からなかった。
「…………わたし、、は？」
どうなる、、の？
・
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花(プロフ) - りょうちさん» そうなのー。今書いてるの書き始める前かなー？読み返してくれたんですね！ありがとうございます(*´▽｀*) (2017年9月13日 16時) (
レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
りょうち(プロフ) - 花さん！いつの間に更新してたのよー！嬉しいサプライズだよ(*^▽^*) (2017年9月13日 15時) (レス) id: e6319aab1f (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - らりるれろんさん» ありがとうございます(*^^*) (2017年8月31日 7時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - そうですよね(^^;臣隆のお話も読ませていただいてますよ(^^)楽しみです！あっ！遅くなってしまいましたがお子様お誕生日おめでとうございます*\(^o^)/* (2017年8月31日 4時) (レス) id: 4dde80cde4 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - らりるれろんさん» PowderSnowはもうこれで終わりです。 (2017年8月30日 17時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花
| 作成日時：2016年11月19日 22時
