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「言葉にしなきゃ
伝わらないことって、あるんだよ。」









言葉にしなきゃ、伝わらないこと…、






そうだ、、

確かに、『好き』って伝えてくれるまで
わからなかった気持ちがあった、、

桜を見に行った時に、彼が打ち明けてくれた想いを聞いて 彼という人間を知った。








でも、、
今の私の心の中を知っちゃったら…







「剛典さんを、困らせちゃうかも。」







「困らせればいいじゃない。
ちゃんと、伝えなきゃ。

ふたりで、ちゃんと話し合って解決していく、それが夫婦だよ。

僕と友梨ちゃんは、そうやって夫婦になってきた。」






「我儘だ、って思われて…、嫌われるのが恐いんです。」








キュッと膝に置いた手に力が入る。









「そんな小さい男だと思う?
五十嵐を背負ってる男だよ?

奥さん一人 大事にできないようじゃ、
この会社のトップは務まらない。」





静かな声に 顔を上げると、
お義兄さんの目は、いつになく真剣で…

私の知ってる柔らかな雰囲気の お義兄さんとは別人のよう、、









「いいね、剛典くんが帰って来たら
ちゃんとふたりで、話し合いなさい。」







席を立つ前、お義兄さんは 私にそう言って
部屋を出ていった。




















お義兄さんが出ていった部屋で一人、
ぼんやりと考え込む私に、






「姫、」





部屋に入ってきた哲也が 声を掛けて来た。









「ねぇ、哲也…、、」


「はい、」









「………思ってること、、
本当に、、伝えてもいいと思う?」



「…………、」









哲也、言ったよね?
言えばいいのに、って…






本当に、言っても…いいのかな?









「……言っていいに決まってます。」



「………そっか、、」









哲也は、私の手を自分のオデコに
コツンと当てたまま、
何かを考え込むように ずっと握り締めていた。









『どうしたの?』

何度聞いても、哲也は曖昧に笑って
首を振るだけ。









ねぇ、哲也…。
私、正直に 伝えてみようと思うの。



我慢する事に、慣れすぎて…
初めての事かもしれない。







剛典さんは、なんて言うかな?
どんな顔するかな?






きっと、困った顔…させちゃうよね、、







もしもの時は、
また、哲也が受け止めてくれる?

哲也に甘えてばかりだけど、
これからも ずっと私の傍でいてね。哲也…。

Ripen.→←・



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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 岩田剛典 , TETSUYA,土田哲也   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - りょうちさん» そうなのー。今書いてるの書き始める前かなー?読み返してくれたんですね!ありがとうございます(*´▽`*) (2017年9月13日 16時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
りょうち(プロフ) - 花さん!いつの間に更新してたのよー!嬉しいサプライズだよ(*^▽^*) (2017年9月13日 15時) (レス) id: e6319aab1f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らりるれろんさん» ありがとうございます(*^^*) (2017年8月31日 7時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろん(プロフ) - そうですよね(^^;臣隆のお話も読ませていただいてますよ(^^)楽しみです!あっ!遅くなってしまいましたがお子様お誕生日おめでとうございます*\(^o^)/* (2017年8月31日 4時) (レス) id: 4dde80cde4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らりるれろんさん» PowderSnowはもうこれで終わりです。 (2017年8月30日 17時) (レス) id: 4e300b94c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年11月19日 22時

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