Powder Snow 3 〜御曹司との恋〜

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「食べ終わったらさ、プールに行こう。」



「えっ？これからですか？」






お肉をモグモグしながら、彼はダメなの？って顔をした。








あれから 疲れていたのか、剛典さんは スヤスヤと 私にしがみついたまま 寝てしまって、
こうしてディナーの時間になってしまった。



てっきり、食事の前に プールに行くんだとばかり思っていた私は、しめしめ…と思ってたのに…
まるで アテが外れてしまった。








……やっぱり、
攻めた水着を 着なくちゃいけないのか、、



憂鬱…





レストランの窓から見下ろす夜景が美しくて、
称賛と落胆に満ちた溜息をひとつ 吐いた。









「美味しくない？」


「すごく美味しいです。」


「そう？……なんだか浮かない顔、してるから、、」








これから着る、水着の心配をしているんです。

それに、食事の後にプールって…
あんまり食べ過ぎて、みっともないお腹周りになっちゃったら…って思うと、
お腹いっぱい食べれなくなっちゃう、、







こんなに美味しいのに…
お腹いっぱい食べれないなんて…







「………いいですよね、剛典さんは。
細くて！」






羨ましくなっちゃう。

食べても太らないし、
……イイ身体してるし／／







「ん？どうかした？
A、何度も言うけど、俺、Aが太っても平気だよ？だから、好きなだけ食べなよ。」




「………そういうわけには いかないんです。
女の子には、女の子の事情というものがあるんです！」







私だけ 丸くなっていくわけには いかないじゃないですか。

剛典さんに 抱き締めて貰った時に、
私だけ横からはみ出てる、とか絶対 嫌！

せめて、剛典さんの横幅には収まっていたい！









「………気にしないのにー。」



「私が 気にするんです！」



「んー、でも、それ以上 痩せないでね。
抱き心地、変わっちゃうからー。」









「………も、もうっ／／」



「柔らかい、今の感じが好きなの！
痩せるの禁止ー。
デザート、俺のも食べてよーし。」






剛典さんといると、
私、絶対 痩せれない気がする…。








「甘やかさないで！」


「やだー。甘やかしたいー。」








「誘惑しないで！」


「やだー。誘惑しちゃーう。」









本当、そんなフニャっとした 笑顔向けられると、
もう、いいかな？って気になっちゃうから、
ダメですよ、、

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