Powder Snow 3 〜御曹司との恋〜

Squall. ページ16

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「Aちゃ〜ん♡
どっか遊びに行こ〜う♡」






午前中、書斎に篭っていた剛典さんは、
お仕事が終わったのか、
フニャフニャしながら部屋に入ってきた。







「………って！何してるのッッ！！」








「フットマッサージで…」


「ダメぇ〜！！ 離れなさいッ！！」







放り出した私の脚をマッサージする哲也に
飛びかかった 剛典さんは、ベッドから
ドンッと 哲也を突き飛ばす。







「ちょっと！何してるんですか！剛典さん！
哲也、大丈夫？」





転がり落ちた、哲也。

可哀想に…。
お尻をサスサスと摩っている。







「ガルルルル〜」


「もうっ！なんてことするんですか！
哲也が怪我しちゃう！」







「だぁって〜、哲也が Aの脚
触ってたぁ〜。」



「マッサージなんだから、当たり前です！」



「そんなのっ！
俺がしてあげるもんっ！」






反省するどころか、
頬をパンッパンにして膨れっ面をしてる。







「剛典さんは、力任せにしそうだから ダメです！」


「やだー。ずるーい。哲也ばっかりずるーい。
俺も構って欲しーい。」



「…………。」







ブンブン頭を振る彼は…

拗ねてる、、、

これは、拗ねてる たぁくんに なっちゃってる。








「………たぁくん、」


「ぷーん、」






ぷーん、って…

怒ってるつもりなのかな？
可愛すぎて 口元緩んじゃうんだけどな…







「……拗ねてるの？」


「拗ねてる」


「どうしたら機嫌、直る？」









・









・








「美味しいね♡」




さっきまで拗ねていた たぁくんは、すっかりご機嫌。

隆二の作ってくれたおにぎりを 頬張っている。






出掛けたら機嫌が直ると言い張る 剛典さんに根負けして、
お天気もいいし、隆二にお弁当を作ってもらってピクニックへとやって来た。








「遠足みたい〜♪
こういうの初めて！」





お母様がいらっしゃらなかったからかな？
お坊っちゃまだったからかな？

初めてだというピクニックを
楽しんでいる模様。







「卵焼きは、私が作ったんですよ。」




「隆二以外の人に
お弁当を作ってもらうのも初めて！」






仕事モードがオフになった 剛典さんは、
すごく可愛い。

わんちゃんみたいにじゃれついて来て、
くるくる変わる表情に、自然と私の表情も
緩んでしまう。






毎日、幸せな日々を送っている。
何の不満もない、穏やかな日々を…


時々、香水の香りをさせて帰ってくる以外は…。

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